ゲームブック ドラゴンクエストⅡを熱く語る!

不朽の名作「ゲームブック ドラゴンクエストⅡ」(エニックス版)                                        完成度の高い作品をゲームと比較しながら熱く語ります。 Twitter もあります→ https://twitter.com/john_dq2_book

創作物語

【創作 132】 坊ちゃん

ナナの誕生パーティーを大成功で終えて、おれとティアはサマルトリアに帰って来た。 おれは、ナナへのプレゼントを用意するのに協力してくれた王妃・リオス・サンチョに 礼を言いに行こうと思っていたが、王妃に会いに行くのは妹のティアに先を越された。 ひ…

【創作 131】 人だかり

王子が青の騎士団の護衛たち2人と馬に乗って帰るのを見送った後、おれとティアは ナナとリーナに簡単な挨拶を済ませ、おれはその場でルーラの呪文を唱えた。 呪文は一瞬のうちに、おれたちをサマルトリア城下町の入口へと運んだ。 ティアは片方の手にリーナ…

【創作 130】 待ってるから

王子はミリアの乗る馬車を追いかけ、2人は情熱的な別れを周囲に見せつけた。 そこには、ローレシア青の騎士団で王子の護衛を任された2人の兵士も含まれていて 護衛2人が見たままをサイラス団長に報告すれば、おれたちが嘘をついてサイラスを 追い払ったこ…

【創作 129】 幻覚

「国王が旅立つのを見送って、私はムーンブルクに向かいます」と粘るサイラスを、 おれと王子とナナで協力して追い返したまでは良かったが、功労者であるはずのおれに 待っていたのは、人目もはばからずに見せつけてくる王子とミリアの姿だった... ミリアし…

【創作 128】 見せつけ

王子は、馬車で船着き場へ向かいルプガナに帰るミリアに挨拶しようとしていたが、 ムーンブルクの当番に向かう前に「見送りに来た」というサイラスにつかまった。 ミリアがいることを知られないように、なんとかサイラスだけを追い払いたい王子に おれは無言…

【創作 127】とっさの機転

ナナの誕生パーティーも大成功に終わり、ムーンブルクの船着き場から船に乗って それぞれの家に帰ることになった、オルム・レオン・ミリア。 ルプガナ船団長の計らいで、娘のミリアが船着き場に行くための馬車が手配され 船員たちが船長一行を迎えに来た。 …

【創作 126】 オルムの肩書き

ナナの誕生日、酔っぱらって教会でバカ騒ぎしたことでアルファズルの怒りを買い、 おれが出入り禁止になることを心配したオルムとレオンは、王子と共にアルファズルに 会いに行き「出入り禁止にするならおれたちを!」とアルファズルに訴えたらしい。 2人の…

【創作 125】 男の友情

ナナの誕生日の翌朝、おれたちはムーンペタの町人たちと一緒に、大聖堂の片づけと 掃除をおこなった。 みんなの協力であっという間に綺麗になり、王子が全員を代表してアルファズルに 挨拶しに行くと宣言したところ、なぜかオルムとレオンも一緒に行くと言い…

【創作 124】 テパの村 VS. ローレシア?!

ナナの誕生日の翌朝、おれが目を覚ますと、いつの間にか布団に寝かされていた。 二日酔いなのか、頭がガンガン痛む。 おれの隣では、オルムとレオンが布団の上で大きないびきをかきながら寝ていた。 「おはよう、カイン」 おれが起きたのを見て、王子が爽や…

【創作 123】おれたちも結婚?!

おばさんの息子トンヌラと幼なじみのマリアは結婚して、赤ん坊にも恵まれていた。 2人が結婚できたのは、マリアに理想的な婚約者が現れるという土壇場で、トンヌラが 自分の想いを素直にマリアに伝えたからだ。 親切にしてくれたおばさん... 「ムーンペタの…

【創作 122】 幸せを決めるのは...

ナナの誕生パーティーも大成功に終わり、おれはずっと親切にしてくれたおばさんを 礼も兼ねて家まで送ってやることにした。 家まで送る道すがら、パーティーのときにおばさんがおれに親切にしてくれたのは、 おばさんの息子のトンヌラとおれがよく似ているか…

【創作 121】 母心

おれがナナに贈った花。 本来ならまだ咲く予定ではない花が、なぜかナナが包みを解いたときには咲いていて、 おれは「ナナのために種から花を咲かせ、さらにその花を最高の鉢に入れて贈った」と ムーンペタの住民から称賛された。 ムーンペタの住民だけでな…

【創作 120】 奇跡

とうとう、おれがナナに誕生日プレゼントを渡す順番が回ってきた。と言っても 不覚にもおれが1番最後になり、おれ以外は全員すでに渡しちまったんだけどな。 想定外のプレゼントが続き、本音を言えば逃げ出してえところだったが、おれのために 協力してくれ…

【創作 119】 願掛け

ティアとリーナがナナにプレゼントしたのは、ナナ・ティア・リーナの3人が 幸せそうに笑っている「似顔絵」だった。 ナナに喜んで欲しい一心で、ティアとリーナが2人だけで一生懸命に描いた似顔絵は、 見る人の心を和ませて、大聖堂内は穏やかなあたたかい…

【創作 118】 姉妹

ナナへの誕生日プレゼント。 王子には『改良版・ロトの印のステッカー』を出してもらって、盛りあがった大聖堂を シラケさせてもらうはずだったのに… おれの目論見は大きく外れた。 王子はプレゼント選びのためミリアに協力を依頼し、ミリアはナナの好みにピ…

【創作 117】王子のプレゼント

バブルスライムハンター・オーウェンがナナに贈ったプレゼントは、泡粘膏を 改良してつくった美容液『泡美容(バブルボーテ)』だった。 小さな肌細胞に出来たケガを治し、解毒もすると謳った商品は、ムーンペタの住民にも 大好評で、大聖堂内は『泡美容』を…

【創作 116】 泡美容

ナナに贈る誕生日プレゼント。 オルムとレオンが用意したのは『ムーンブルク城のミニチュア模型』だった。 本当の城がよみがえったかと思うほど精巧なつくりの模型は、ナナを感動で涙ぐませ 大聖堂はあたたかな空気に包まれた。 「あの、すみません。次は私…

【創作 115】模型

ナナに見つからずに大聖堂まで行って、誕生パーティーのための準備が出来るのか? 町の中に入るまでのおれたちの懸念は、アルファズルによって払拭された。 なんと、アルファズルが気を利かせて、朝からナナを連れ出して外出してくれたのだ。 アルファズルの…

【創作 114】アルファズルの計略

いよいよナナの誕生日当日。 おれはティアとリーナ、王子とミリア、さらにバブルスライムハンターのオーウェンを 連れてムーンペタへやって来た。 ムーンペタの町の入口で、おろおろしているオルムやレオンと合流したおれたちは 「途中でナナに見つかったら…

【創作 113】集合

ナナの誕生日の前日、パーティー用の料理を準備していないと思い出したおれは、 サンチョを連れてムーンブルクへ向かった。 オルムとレオンから「パーティーの料理は、ムーンペタの住民が用意する」と聞き、 それなら帰ろうとしたところで、サンチョは運悪く…

【創作 112】天才料理人

ナナの誕生日におれが贈る花は、王妃やリオスの協力を得て見事に完成した。 一方で、ずっと部屋にこもりきって2人だけで何かを準備しているティアとリーナが 非常に気になったおれは、恥を忍んで妹の部屋をこっそり覗きに行こうとしたところ 偶然、同じタイ…

【創作 111】まだ未遂だ

ナナの誕生日プレゼントに贈る花のことで、王妃とリオスを対面させたおれは 2人から「ムーンブルクの発展のためには、あんたの力が必要だ」と力説された。 王妃から「ナナだけじゃなく、ムーンブルクも背負う覚悟があるか?」と問われ おれは肯定の意を込め…

【創作 110】意気投合

ナナへ贈る花を入れる鉢を探しに物置小屋へ向かったおれは、そこでリオスに会った。 リオスはおれが手にした何の変哲もない白い鉢に小刀で手を加え、キラキラと光輝く 美しい鉢をつくりあげた。 「あっしが殿下に協力するのは、あんたとナナ姫がくっつけば、…

【創作 109】もっと大きな野望

ナナの誕生日には、ナナが美しいと感動していたベラヌールの花を贈ってやりたい。 ぺルラという婆さんと王妃に「環境が合わないから無理」と言われ1度は諦めかけたが 王妃から「花を鉢に植え替えて涼しい室内に置けば、ムーンペタでも咲くよ」と聞き、 おれ…

【創作 108】プレゼント大作戦♪

リーナを連れてサマルトリアに戻り、ティアにもナナの誕生日が近いことを伝えると ティアとリーナは早速2人で、ナナの誕生日プレゼントについての相談を始めた。 翌日はミリアに会いにルプガナへ行くため、今夜はサマルトリアで泊まることになった 王子と一…

【創作 107】長い1日の終わりに

おれと王子とリーナは、サマルトリア城に向かう途中で、バブルスライムハンターの オーウェンの店に立ち寄り、ナナの誕生パーティーに参加しないかと話を持ち掛けた。 オーウェンはおれの申し出を快諾し、当日は「全部の女の子が喜ぶ」プレゼントを 用意する…

【創作 106】哀愁ただよう男たち

ナナの誕生パーティー計画を順調に進めつつ、サマルトリアに帰って来たおれは リーナが一緒にいることをすっかり忘れ、ミリアのことで王子をからかっていた。 結果、リーナに「王子おにいちゃんはミリアおねえちゃんが好きなのね!」とバレた。 さらに、なん…

【創作 105】口止め料

アルファズルを説得して、ムーンペタの教会でナナの誕生パーティーをおこなう約束を 無事に交わしたおれたちは、リーナを連れてサマルトリアへと帰って来た。 王子はローレシアに帰ると思いきや、おれたちと一緒にサマルトリアへ同行してきた。 辺鄙な片田舎…

【創作 104】アルファズルの答え

「ナナの誕生パーティーを、ムーンペタの教会で開催したい」というおれの言葉を アルファズルは「どうせお祝いを理由にして、ただ騒ぎたいだけだろう」と一蹴した。 王子はアルファズルを説得するため、ナナと奇跡の再会を果たせた、ここムーンペタで ナナが…

【創作 103】 王子の想い

ナナの前でローレシアに帰ったふりをして、ムーンブルクにやって来たおれと王子は オルムとレオンに会い、今年も一緒にナナの誕生日を祝おうと伝えた。 オルムとレオンは喜んで合意して、パーティーはどこで開くのかと尋ねてきた。 王子が「アルファズルを説…