ゲームブック ドラゴンクエストⅡを熱く語る!

不朽の名作「ゲームブック ドラゴンクエストⅡ」(エニックス版)                                        完成度の高い作品をゲームと比較しながら熱く語ります。 Twitter もあります→ https://twitter.com/john_dq2_book

創作物語

【創作 104】アルファズルの答え

「ナナの誕生パーティーを、ムーンペタの教会で開催したい」というおれの言葉を アルファズルは「どうせお祝いを理由にして、ただ騒ぎたいだけだろう」と一蹴した。 王子はアルファズルを説得するため、ナナと奇跡の再会を果たせた、ここムーンペタで ナナが…

【創作 103】 王子の想い

ナナの前でローレシアに帰ったふりをして、ムーンブルクにやって来たおれと王子は オルムとレオンに会い、今年も一緒にナナの誕生日を祝おうと伝えた。 オルムとレオンは喜んで合意して、パーティーはどこで開くのかと尋ねてきた。 王子が「アルファズルを説…

【創作 102】カインならともかく

近々やってくるナナの誕生パーティーに向けて、秘密裏に動いているおれと王子は ムーンペタの教会にナナを送り届けた後、ローレシアに帰ったふりを装いながら、 ルーラで別の場所へとやって来た。 おれたちがナナの目をごまかして降り立った場所... それは「…

【創作 101】計画どおり

ナナの誕生パーティーにミリアも呼びたいと思いながら、なかなか言い出せない王子を おれはここぞとばかりにからかい、おれたちはしばらく小突き合ったり叩き合ったり ふざけ合っていたが、そのうち疲れてそれぞれのベッドの上で大の字になった。 「明日、ぼ…

【創作 100】小突き合い

ミリアの家に招かれたおれたちは豪華な夕食を終え、まだミリアと話し足りないナナは 夕食が終わるとミリアを引っ張って、挨拶もそこそこに部屋へと戻っていった。 おれと王子はそんなナナの様子を見ながら旅での思い出を振り返り、船団長夫婦と しばらくナナ…

【創作 99】新しい一面

オルムとレオンの2人が「今は一緒にムーンブルクにいる」と知って興奮状態のおれと おれがオルムたちを探している理由がようやくわかって、同じく興奮状態の王子は ルプガナ船団長に連れられて、今晩泊めてもらうミリアの家へと戻ってきた。 おおっと、いけ…

【創作 98】夢のような展開

ミリアの家の前でナナと別れたおれと王子は、雷神丸を探しに港の西側へやって来た。 だが、雷神丸はどこかに出港しているようで、港に船の姿はなかった。 おれはオルムが今どこにいるか調べてもらうため、ピピンという少年が連れて来た ルプガナ船団長と共に…

【創作 97】会いたい人

ミリアのおふくろに誘われたナナは、ミリアの花嫁衣裳を見に行くことになった。 おれはナナと離れて自由に動ける時間が確保できたのが嬉しくて、ナナがミリアの家に 入っていくのを見届けると、上機嫌で王子の肩に腕を回して歩き出した。 王子は不思議そうな…

【創作 96】いつもの2人

当初の目的どおり、ミリアに会って「結婚おめでとう」と伝えることが出来たナナは 恐縮してぺこりと頭を下げたミリアに「あなたはこれから王妃様になるんだから、 あたしにかしこまる必要ないわよ。今後は遠慮なくナナと呼んで」と伝えた。 そんなナナに促さ…

【創作 95】照れる男

ラダトームの町を出てルプガナへと向かおうとしていたところで、おれたちは 対岸をわざとらしく目立つようにウロウロしていた竜王のおっさんを発見した。 そして、ナナと王子から声をかけられ、おれたちのところまで飛んできたおっさんから 「わしの手下にも…

【創作 94】仲間モンスター

ラダトーム城に入城したおれたちは歓迎の宴に招かれ、その宴の席でラダトーム王と 今後も恒久的な協力関係を築くことを誓い合い、杯を交わした。 好きなだけ食って飲んで、言いたいことも言って、宴の後はそのまま城に泊めてもらい 翌朝、おれは大満足でラダ…

【創作 93】誓いの杯

以前、おれたちを「うすぎたないガキ!」と罵った門番たちと和解して、おれたちは ラダトーム城に入った。 城ではおれたちの来訪を受け、さっそく歓迎の宴が催されることになった。 王に会って紋章の保管方法について話し、今後も平和のために協力し合う約束…

【創作 92】和解

早朝、部屋を訪ねてきたナナに「ティアちゃんが急に熱を出した」と伝えられたおれは 途中の廊下で合流した王子と共に、3人でティアの部屋に向かった。 ティメラウスが診察のため部屋に招いたサマルトリア緑の騎士団の軍医・サンチョから 「お嬢ちゃんの発熱…

【創作 91】知恵熱

翌朝。早起きしたおれは、自室でラダトームに向かう準備をしていた。 昨日、王子から預かった袋を忘れないように身に着けていると「コン、コン」と ドアをノックする音が聞こえた。 こんな朝っぱらから誰だよ? と思いながらドアを開けると、ナナが立ってい…

【創作 90】小競り合い

ティアが実は「女王になりたい」という野望を持っていると聞かされたおれたち。 王子やナナがティアを激励する中、おれは「誰にも明かしていない野望」について 1人で思いを巡らせていた。 今までは絶望的だと思っていたが、もし本当にティアが王位を継ぐの…

【創作 89】兄妹の野望

今後の紋章の保管方法について、親父への報告を終えたおれたちは、上機嫌の親父に 笑顔で見送られながら謁見の間を出た。 このまますぐにラダトームに向かっても良かったのだが、今回は別に急ぐ旅でもないし 昨日の寝不足もあったので、今日は休息も兼ねてサ…

【創作 88】化けの皮

王子が結婚するという嬉しい報告を聞き、翌日からは久しぶりに3人でサマルトリア・ ラダトーム・ルプガナまで一緒に旅が出来るということもあって、おれたちは浮かれて 大聖堂の中ではしゃぎまわっていた。 日も暮れたので、そのまま大司教の居室で簡単な食…

【創作 87】理想の王妃

王子から「ミリアとの結婚の日取りが正式に決まった」と聞かされたおれたち。 『世継ぎ』についてノリノリで話すナナと大司教、2人とは対照的に真っ赤な顔で モジモジしている王子を、おれは少し離れたところで微笑みながら見守っていた。 「ちょっと、あん…

【創作 86】例の話

紋章の分配を決めるにあたって旅の思い出を語り合っていると、王子の成長を感じた 大司教が感極まって泣き出してしまった。 しばらくして泣き止んだ大司教に再び大聖堂の中へと通されたおれたちは、大司教に 「あの話をしたのか?」と聞かれ、王子が動揺し赤…

【創作 85】号泣

「ルビス様の力が宿った5つの紋章は、ロト3国で分配して持つのが良い」 大司教からそう助言されたおれたちは、紋章を手に入れたときのことを思い出しながら それぞれの分配を決めていた。 旅の思い出を語り合っていると、おれたちの前に座っていた大司教が…

【創作 84】最適な管理方法

呪文を書いた巻物はローレシアで保管することに決まったが、ルビス様の力が宿った 紋章をどこで保管すれば良いのか、おれたち3人だけでは決めきれなかった。 おれたち3人は救いを求め、大司教の助言を聞こうと大聖堂へと向かった。 大聖堂では大司教が必死…

【創作 83】ローレシア1択の理由 ②

ローレシアは魔法への関心が低いため、巻物を保管するのに最適だというおれの意見に ナナは「サマルトリアはどうなのか?」と疑問を投げかけてきた。 サマルトリアではダメな理由の1つ目は、おれの親父の存在だ。魔法を嫌う親父が 巻物を大切に保管してくれ…

【創作 82】ローレシア1択の理由 ①

「ローレシアの子どもたちのおかげで、王様(王子)に面会できた」 子どもたちにそんな達成感を持ってもらうために初対面を演じたおれたちだったが、 上手く演じられたのはおれ様ぐらいのもので、王子とナナの演技は酷いもんだった。 それでも何とかごまかし…

【創作 81】演技派

呪文と紋章の管理について王子と話し合うため、ローレシアを訪ねたおれとナナは 城下町を元気に走り回っていた子どもたちにつかまり、城へと連れて来られた。 「ローレシアに住む子どもたちの推薦があって、王様にも謁見できる」 この状況を保つため、子ども…

【創作 80】ローレシアは今!

ナナからの相談事は「この先、呪文と紋章をどう管理していくか?」だった。 平和になった今、おれたちが旅の中で覚えた呪文と、おれたちが世界中で集めた紋章が 今後、邪な奴らに悪用されることのないよう、どんな形で残していくかよく話し合えと アルファズ…

【創作 79】呪文と紋章の行方

おれが久しぶりにムーンブルクの様子を見に行くと、ナナが「話したいことがある」と ムーンペタでおれを待っていると知らされた。急いでムーンペタの教会を訪れたおれは ナナが受け取ったムーンブルク王と王妃の魂が宿る美しい指輪を見せてもらった。 この指…

【創作 78】祈りの指輪

いろいろあったが王妃のババアに花の種を植えてもらい、とりあえず安心したおれは 種を植えてもらってから数日間は、おとなしく城内で休むことにした。 ムーンブルクは気になったが、今はサイラスとモルディウスが仕切っているからな。 様子を見に行って、あ…

【創作 77】質問攻め

リオスに投げ縄で奪われたベラヌールの花の種は、ティアから王妃の手に渡った。 王妃は種を植えるため、おれを従えて裏庭へとやって来た。 おれとナナの関係を知りたい王妃は、いつもの調子でおれにぐいぐい詰め寄ってきたが そばにティアがいることを思い出…

【創作 76】花に合う水

ベラヌールでもらってきた花の種が入った麻の小袋をリオスの投げ縄で奪われた。 奪われた小袋はティアの手に渡り、ティアは「お母様に頼んであげる!」と言って 小袋を持って外へ駆け出した。 出遅れたとはいえ、ティアの鈍足におれの俊足で追いつけないはず…

【創作 75】老騎士のお友だち

ベラヌールからもらってきた種を植える作業は、女中たちに断られて頓挫した。 おれは可能性は低いと知りつつ、最後の望みをかけてティメラウスの部屋へ向かった。 ティメラウスは我が国の1番の重臣だ。 親父からの信頼も厚い老騎士には、他の臣下たちよりも…