2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧
同盟締結に『ロトの印のステッカー』を渡され、怒りをあらわにしたデルコンダル王は ナナの熱い想いに心を動かされて、ローレシアとの同盟締結に合意してくれた。 一見、おれの計画は成功したように見えた。だが聴衆の視線は、王様を説得したナナと 同盟締結…
王子とデルコンダル王がムーンブルクへやって来て、同盟を結ぶことになったが おれの想定したとおり、デルコンダル王は王子が両国の同盟の証として差し出した 『ロトの印のステッカー』に怒りをあらわにして、現場は不穏な状態になった。 ピリピリした空気を…
竜王のおっさんが「今こそ世界を闇に変えてやる」と脅したのは、デルコンダル王との 単なる悪ふざけだった。 おれは「ふざけるのもいい加減にしろよ」とおっさんを絞め上げようとしたのだが、 ナナがガツンとおっさんを叱ったので、しょうがないから許してや…
遺骨を安置して修道院から戻ったナナは、城のみんなにあたたかく迎えられた。 一時はナナやリーナに両親がいないことを気に病んだティアも、明るさを取り戻し 本来の「ティアらしい姿」を見せてくれた。まぁ、本人は納得していないようだが。 気持ちを新たに…
ムーンブルク王妃の遺骨を修道院に安置して、おれとナナは城へ戻ることにした。 気持ちの整理が出来たナナは、行きとは違って穏やかに話しかけてくる。 ムーンペタにはムーンブルクからの避難民もたくさんいて、兵士の遺族もいること。 遺族が訪れたときは供…
ムーンブルク城でがれきを撤去していたところ、王妃の遺骨が見つかった。 ナナに知らせるのはひどく心苦しかったが、意を決して遺骨の発見を告げたところ ナナは大粒の涙を流しながらも「あたしが修道院まで運ぶ」と力強く言い切った。 いつの間にか、おれた…
ムーンブルクの再建に向けてがれきの撤去を手伝っていると、神妙な顔つきをした ティメラウスに肩を叩かれ、おれはなにもわからないまま玉座へと案内された。 そこにあったものに目を向けたとき、自然と「あぁ...」という声が口からもれた。 ティメラウスと…
「あっ、いてて。おおーい、カイーン! 頼む、キアリーしてくれよ~」 「カイン! おれの方も頼むよ!」 「おれにもかけてくれよ、カイーン!」 おれの掛け声でムーンブルク城のがれきの撤去作業が始まったが、始まったとたんに 地下室のある付近で作業する…
ルーラでデルコンダルからムーンブルクへ戻って来たおれは、上空を見上げた。 しばらくすると、東の方向からこちらへ飛んでくる竜の姿が見えた。 草原に集うおれたちを見つけた竜王のひまごは、いきなり急降下を始めた。 そして、大きな地響きと大量の砂ぼこ…
ロトの印のステッカーを胸に、ナナと「おれたちの心は1つ」と誓いを立てた。 この誓いが、おれの考えた策にどう影響するかはわからねえが、おれの真剣な想いは ナナにも伝わったはずだ。 おれは「なるようになるさ」と開き直って、あとは当日を待つことにし…