ゲームブック ドラゴンクエストⅡを熱く語る!

不朽の名作「ゲームブック ドラゴンクエストⅡ」(エニックス版)                                        完成度の高い作品をゲームと比較しながら熱く語ります。 Twitter もあります→ https://twitter.com/john_dq2_book

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

【創作 ⑭】 それぞれの立場

勇猛果敢な武将・明君としても名高いサマルトリア王が、「2人の娘たち」に 自慢の口ひげをおもちゃにされているのは滑稽だったが、親父は満足そうだった。 「父上、ご相談したいことがあります」 「なんじゃ、言ってみろ」 しゃべるとひげが動くのが面白く…

【創作 ⑬】 王と王妃

オーウェンの店を出てから、おれは後ろを見ずに城門前へと歩き続けた。 城門は、まだところどころ激しい戦闘の爪痕が残っていたが 主戦場はローラの門周辺だったこともあってか、城自体の被害は少なく また迅速に修復がおこなわれているようで、かつての姿を…

【創作 ⑫】 新しい王子様!?

ここまでオーウェンの話を黙って聞いていたナナが、ふとなにかを思い出したように 隣に座っている王子の袖を引っ張った。 「ねえ、この方って...」 「ほら、満月の塔へ向かう途中に......」 「はぐれメタル倒したときに会ったじゃない、全身が銀色の......」…

【創作 ⑪】 緑色の店

城下町に入ると【魔法を売る店】の近くに見たことのない小さな店が出来ていた。 屋根は濃い緑色をしていて、壁もまた淡い緑色のペンキで塗られていた。 入口にはバブルスライムのイラストが描かれた小さな看板が掲げられている。 もしや...ここは......。 「…

【創作 ⑩】 幸せな10日間

サマルトリアまで歩いて行くことになり、わけのわからない荷物を持たされて 王子を追いかけ部屋を出たところ、訪ねて来ていたミリアに呼び止められた。 「王子さま」 「やあ、ミリア。昨日はどうもありがとう。おかげですっかり元気になったよ。 サイラスが…