ゲームブック ドラゴンクエストⅡを熱く語る!

不朽の名作「ゲームブック ドラゴンクエストⅡ」(エニックス版)                                        完成度の高い作品をゲームと比較しながら熱く語ります。 Twitter もあります→ https://twitter.com/john_dq2_book

2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

【創作 23】 王子がリセット

心配そうにおれの顔を見つめながら、おれの手を優しく握るナナの手を振りほどき おれは足早にほこらへと戻った。 さっきナナが触れたおれの額と手は、ほこらに入ってからもずっとジンジンと熱く このまま本当に熱が出て、ぶっ倒れちまうんじゃねえかと思った…

【創作 22】 ナナのぬくもり

一晩ゆっくり休んだことで、翌朝には全員が元気を取り戻していた。 このまま問題なく進むことが出来れば、今日中にローラの門までたどり着けそうだ。 おれはティアを呼び寄せて、今日はサイラスの馬に乗るよう伝えた。 ティアは「まかせといて!」と言って、…

【創作 21】 不自然な演技?

翌朝、おれたちはサイラスに急かされて慌ただしくサマルトリア城を出発した。 出発前には親父のところへ挨拶に行った。 親父は王子とナナに「なにか困ったことがあれば、いつでも頼るがいい」と言い 腰をかがめると「またいつでも帰っておいで」と言ってリー…

【創作 ⑳】 涙

おれは物音を立てないように細心の注意を払いながらゆっくりと後ずさりして 柱の陰でこっそり泣いているナナのそばを離れると、元の場所へ戻った。 あいかわらず、サイラスが王子に言葉遣いの重要性について説教をしている。 サイラスの反対側から、ティアが…

【創作 ⑲】 柱の陰で…

ある日、作業を終えて城に戻ると2人の男がおれたちを待っていた。 「殿下! お待ちしておりました」 おれたちの姿に気づいたサイラスが駆け寄って来て王子の前でひざまずく。 サイラスの後ろにはアルファズルが立っているのが見えた。 「殿下、お遊びはこの…