2024-01-01から1年間の記事一覧
おれたちは宴の席に戻って話を続けていたが、腹がふくれて眠くなったサンチョを見て 宴を終わらせて解散することにした。 おれと王子が自室に戻ろうとすると、ナナがおれを呼び止めてきた。 振り返ると、ナナはなにか言いたそうな真剣な顔でおれを見つめてく…
おれとナナは星がきらめくバルコニーでキスしようとしていたが、おれたちの様子を のぞきに来た王子・サンチョ・トルネコの3人にまたしても邪魔された。 その後はすったもんだのドタバタ劇があり、走り回ったあげくサンチョとトルネコが 「腹が減って動けな…
おれとナナは「キスの味が本当に甘いのか試してみない?」とキスしようとしたが 王子の大馬鹿野郎に邪魔された。 その後は死んだサンチョをザオリクで生き返らせたり、腹が減ったと言うおっさんを 宴の席まで連れてきたりしたが、キスしそびれたショックは尾…
すっ転んだトルネコに腹を蹴られたことで、ぶっ倒れて死んじまったサンチョを おれ様のザオリクで復活させてやった。 おれは感謝されて当然なのに、目を開けたサンチョを見て思わず感動しちまったのを サンチョとトルネコは面白がって命の恩人であるおれを笑…
ナナから「キスの味が本当に甘いか、あたしたちで試してみない?」と言われたことに 勇気をもらい、おれはナナに近づくとナナの肩に手を置いて顔を寄せていった。 あと少しで唇が触れるというところで、背後から盛大なくしゃみが聞こえた。 「はっくしょん!…
トルネコは魚のキスを食いながら「キスの味」について王子とおれに聞いてきた。 おそらくサイラスと事前に話す練習をしていた王子は、自分の体験談をスラスラと よどみなく話し、いよいよおれの番になったところで「いつの間にキスしたの?」と おれではなく…
おれたちはサンチョも招き、トルネコが持ってきた魚をたらふく食うことにした。 倒れそうなほど腹が減っていたおれは早速がっついて食い出したが、王子とナナも おれと同様に腹が減っていたらしい。2人とも旺盛な食欲を見せている。 お互いの豊満な身体を讃…
おれはサンチョを呼びに行き、トルネコが持ってきた魚を食う宴に招待してやった。 「キス」という言葉を言い出しにくいおれを笑い者にするサンチョには腹が立ったが 10年以上ぶりに王子に再会できたことを喜ぶサンチョを見て心がなごんだのと 王子とナナを…
サマルトリアにやって来たトルネコはただの太った魚売りの商人に間違いなかった。 ホッとしたおれたちはトルネコが持ってきた魚を食うための宴を開くことにした。 トルネコが魚を選ぶなか、おれはサンチョが食いたがっていた「キス」という魚は この中にある…
おれたちは、ローレシアからサマルトリアにやって来るトルネコって野郎の正体が 仮に邪悪な破壊神だったとしても対処できるように、熱心に剣の稽古を続けながら トルネコが来るのを待っていた。 ローレシア城に凱旋して国王に即位してからまったく腕を磨く機…
ローレシアからトルネコという正体不明の男がもうすぐサマルトリアへやって来る。 おれたちは緊張感を持ちつつも、表向きは穏やかな普段どおりの生活を続けながら トルネコの到着を待っていた。 トルネコが来るのと前後して、親父と王妃もテパの村から戻って…
トルネコって奴がローレシアからサマルトリアにやって来るまでの数日間、おれたちは これまでと変わりなくすごそうとしていた。 朝は王子とかつてロトの盾が保管されていた部屋で剣の稽古をし、稽古が終わったら ナナと3人で裏庭へ行き花の世話をする。 い…
デルコンダル王にもらった『不思議な宝石』の力で、異空間からデルコンダル城へ おれたちが避難したとき、破壊神シドーが白い霧を渦巻かせておれたちを再び 異空間へと引きずりこむ代わりに、別の破壊神がデルコンダルに降り立ったかも… 王子がつぶやいた仮…
サマルトリア城にローレシア青の騎士団長サイラスから突然の急報が届いた。 師匠の館からローレシアへ魚を売りに来た商人が、道中で出会ったティアの勧めで 王子に謁見を求めてきたんだという。 サイラスが厳しく取り調べたものの不審な点は見受けられず、ト…
王子やナナとサマルトリアでの日々を満喫する中、城にいきなりの急報が届いた。 ティアや親父たちの身に何か? まさか第2のハーゴンが?! とんでもなく悪い知らせなんじゃねえかとおれは焦って謁見の間に向かったが 届いた急報は意外なものだった。 急報の…
王子とナナがサマルトリアにやって来てから… あれ? もう何日たったんだ? とにかく! 王子もナナもここでの暮らしにすっかり馴染んで毎日楽しそうにすごしている。 城内には山ほど部屋があるのに、王子は相変わらずおれの部屋で寝起きしていた。 王子は朝に…
おれが王子とナナをかつてロトの盾が保管されていた部屋へ連れて行ったところ ひょんなことで明日から王子の剣の稽古に付き合わされる羽目になっちまった。 正直、そんな面倒くせえ役割は勘弁して欲しかったが「サイラスより強いカインと ぼくは稽古したいん…
ナナにアバカムの呪文で入口の扉の鍵を開けてもらい、おれは王子とナナをロトの盾が 封印されていた部屋へと連れて行った。 ここでは以前ティアとクリフトが稽古していたこともあって、木刀やら革の盾やらが そのまま置きっぱなしになっていた。 木刀と盾を…
王子もナナもしばらくサマルトリアに滞在できると知り、喜んだおれは2人を例の 秘密の部屋に案内することにした。 かつて『ロトの盾』が保管されていた部屋は、今や王妃が親父から部屋を譲り受けて 自身の好きなように使っている。 王妃はテパの村に行って…
王子とナナのために設けた「歓迎の宴」が終わり、おれたちは解散することにした。 ナナはずっと上機嫌のまま王妃の侍女たちと部屋に戻っていき、おれは王子に向かって 「おまえにも部屋を用意してあるぜ」と言おうとしたところ、おれより早く王子が 「今日は…
王子とナナを招いて設けた歓迎の宴の席で、ナナと2人で話す機会があったおれは ナナから「あんたの誕生日はあたしが祝ってあげる」と言われた。 おれの誕生日に王子が婚約を発表する予定で、王子の婚約発表があれば世界中が 王子に注目して「おれの誕生日は…
おれは王子とナナを歓迎の宴に招いた。 ひょんなことから、王子は王妃の侍女や兵士たちの賞賛と関心を一身に集め、すっかり 蚊帳の外になったおれに、ナナは「あんたの誕生日に王子の婚約発表を合わせるなんて バカなんじゃない?」と言ってきた。 みんなに…
久しぶりにおれたち3人がそろったぜ! 王子もナナもサマルトリアに来て嬉しくなったおれは「歓迎の宴」を開くことにした。 宴には、王子を驚かせるためナナが考えた策に協力してくれた王妃の侍女たちと、 (気は乗らねえが)王子とナナに会いたいと騒ぐ伝令…
久しぶりにサマルトリアへやって来た王子を婚礼衣装で出迎えて驚かせようという ナナの作戦は大失敗に終わったが、相変わらずの王子との会話におれの心は和んだ。 おれは王子とナナを自室に招き、3人で心置きなくゆっくり話すことにした。 以前ローレシアに…
久しぶりにサマルトリアへやって来る王子をあっと驚かしてやろうぜ! 意気込みたっぷりに、おれとナナは婚礼衣装に身を包んで王子を迎えることにした。 準備万端であとは王子が来るのを待つだけという段階になって、ナナがいきなり 「ねえ、こういうのやめよ…
王子がサマルトリアに来たら「2人で結婚したフリして婚礼衣装で出迎えよう」という ナナの提案を受け入れて、おれたちは正装して王子を驚かせてやることにした。 おれが提案を了承したとたん、ナナは大はしゃぎになって王妃の侍女たちも巻き込み 張り切って…
明日、遅くとも夕方までには王子がサマルトリアへ来ることが確定した。 おれとナナは王子が来たらどうやって驚かしてやろうかと考え、ナナの発案でなんと! おれたちは婚礼衣装を着て2人並んで王子を出迎えることに決まった。 おれが「それでいいぜ」と了承…
王子をサマルトリアへ呼び寄せるためローレシアへ派遣した兵士が帰ってきた。 兵士から「王子様はサイラス卿が何か言おうとしたのを鋭い声でさえぎった。その後 2人はこっちを見てから口をつぐんで黙り込んだ」と報告を受け、おれとナナは ローレシアで知ら…
おれは花がたくさん咲く裏庭にナナを連れて行き、イイ雰囲気をつくったところで キスしようとしたが、ナナの姿を一目見たいと願う王妃の侍女や見張り台の兵士に 何度も邪魔されてしまった。 こいつらはイイ雰囲気になると現われて、次々にとんでもねえことや…
おれとナナがあの事故で唇を重ねちまった件について、おれはサンチョを通じて ナナの気持ちを聞くことが出来た。 サンチョの話だと、ナナは驚いただけで特に不快だとは思ってなかったらしい。 「不意の口づけを嫌がってないんだから、イイ雰囲気になれば本気…