ゲームブック ドラゴンクエストⅡを熱く語る!

不朽の名作「ゲームブック ドラゴンクエストⅡ」(エニックス版)                                        完成度の高い作品をゲームと比較しながら熱く語ります。 Twitter もあります→ https://twitter.com/john_dq2_book

2023-01-01から1年間の記事一覧

【創作番外編 ⑮】 ティアの大冒険 ~返事~

長い道のりだったけど、ようやくローレシア南のほこらに到着したあたしたち。 グランログザー師匠はほこら近くの浜辺で流木を拾ってたけど、あたしたちに気づいて 「めずらしいお客さんたちが来たな」と言いつつ、ゆっくりとこっちに歩いて来たわ。 ティメラ…

【創作番外編 ⑭】 ティアの大冒険 ~試練~

デルコンダルから旅の扉を使って魚を売りに来たという商人・トルネコさん。 トルネコさんからお魚をもらったあたしたちは、その場でさっそく調理したのよ。 「魚が焼きあがりました!」と嬉しそうに串を掲げたクリフトは、なんと飛んできた ドラキーに襲われ…

【創作番外編 ⑬】 ティアの大冒険 ~再会~

ローレシア南のほこらへ向かう途中、あたしたちは旅の扉を使ってデルコンダルから お魚を売りにやって来たという商人・トルネコさんに出会ったの。 この世界のトルネコはデルコンダルの魚屋さん ( *´艸`) 以前、旅の扉をくぐって来たときは時空の変化で弱っ…

【創作番外編 ⑫】 ティアの大冒険 ~商人~

ローレシア南のほこらへ向かう途中、ティメラウスはあたしを元気づけるために 腕をふるっておにいちゃんから習ったという特製スープをつくってくれたの。 おにいちゃんのスープには及ばないけど、懐かしくて美味しいスープを飲んだあたしは 無性におにいちゃ…

【創作番外編 ⑪】 ティアの大冒険 ~進路~

あたしたちは勇者の泉を出て、ローレシア南のほこらをめざして歩き始めたの。 でも、洞窟では毒蛇に襲われたりクリフトが倒れたり、いろんなことがあったでしょ? 回復魔法を受けて体力的にはまったく問題ないんだけど、なんだか疲れちゃったのよ。 あたした…

【創作番外編 ⑩】 ティアの大冒険 ~約束~

勇者の泉でキングコブラに噛まれて倒れちゃったクリフトを、奥の癒しの泉へ運び 清めの水で解毒してもらったわ。 解毒してくれたバプテスマのおじいさんは、クリフトが命の危機に瀕してもあたしを 守ろうとする姿に感動したと言って、クリフトにホイミの呪文…

【創作番外編 ⑨】 ティアの大冒険 ~魔法~

キングコブラに喉元を噛まれて卒倒しちゃったクリフトをティメラウスが背負い、 あたしたちはバプテスマのおじいさんがいる泉をめざして洞窟を進んだの。 癒しの泉にたどり着くまでの間にクリフトが死んじゃうんじゃないかって、あたしは 怖くて怖くてたまら…

【創作番外編 ⑧】 ティアの大冒険 ~清めの水~

勇者の泉の洞窟に入ったあたしたち。 リオスさんがほら穴からお金を拾ってきたのを見て、あたしもとびっきりのお宝を 見つけてみせるわ! と、張り切って壁に開いていた穴に腕を突っ込んだあたし。 その穴は毒蛇の巣穴だったみたい あたしは穴の中にいたキン…

【創作番外編 ⑦】 ティアの大冒険 ~お宝?~

サマルトリアを出発してから、かれこれ何日ぐらい経ったのかしら? 何日も歩き続けて、あたしたちはようやく「勇者の泉」の入口にたどり着いたのよ。 やっと洞窟の入口が見えて嬉しくなって駆け出したあたしの前に、ブクブクと泡立つ 流動体が流れてきたの。…

【創作番外編 ⑥】 ティアの大冒険 ~邪魔~

ようやく勇者の泉に着きそうだわ。 あたしたちは勇者の泉につながる大きな橋を渡った先の草原でひと休みしたの。 ティメラウスとリオスさんは草の上で寝転んでお昼寝し始めたから、あたしは木陰で クリフトとのんびりすごしていたの。 クリフトったら「この…

【創作番外編 ⑤】 ティアの大冒険 ~戦う理由~

勇者の泉に向かっていたある夜。 あたしは幽霊に「おまえは正式なサマルトリアの王女ではない」と襲いかかられたの。 幽霊はなんとかやっつけたんだけど、あたしは以前いじわるそうなおばあさんから 「前の王妃様が死んだから、仕方なくあんたの母親が後妻に…

【創作番外編 ④】 ティアの大冒険 ~生い立ち~

勇者の泉に向かっていたある夜。 眠っていたあたしがふと目を覚ますと、目の前に幽霊がふわふわと漂っていたの! フハハハハ! 偽物の王女め、積年の恨み晴らしてやるぞ! すぐ間近で見る幽霊の姿と、耳をしっかりふさいでも頭の中に響いてくる幽霊の声に あ…

【創作番外編 ③】 ティアの大冒険 ~復讐~

サマルトリアを出発して、みんなであたしがつくったお弁当を食べようとしていたら ガンバってつくった砂糖菓子に毒々しくて醜いアリがかじりついていたの。 ティアの砂糖菓子にかじりつくアイアンアント せっかくつくったお菓子なのに!! 台無しにするなん…

【創作番外編 ②】 ティアの大冒険 ~初戦闘~

旅立ちの朝。あたしはお父様とお母様にご挨拶に行き、2人にあたたかく見送られて ちょっとウルウルしちゃったわ。 その後、おにいちゃんにも「つらくなったらいつでも帰って来いよ」なんて言われて 泣きそうになりながらも、えいやって気持ちを奮い立たせて…

【創作番外編 ①】 ティアの大冒険 ~旅立ち~

あたしは全身が映る鏡に自分の姿を映した。 鏡の向こうには、戦闘服に身を包んだ勇ましい女武闘家が映っている。 ふふっ、今のあたしは成長期よ。 お母様もおにいちゃんもあたしをチビ扱いするけど、あたしも今や立派な武闘家だわ。 おにいちゃんが買ってき…

【創作 147】 おにいちゃんは心配症

先日サマルトリア緑の騎士団に叙任され、勇者の泉で身を清めるというクリフト。 旅にはティアも同行するということで、おれと王妃はクリフトから詳しく話を聞いた。 クリフトは魔法に興味を持っており、魔戦士のおれに憧れを抱いていたんだという。 なんだ、…

【創作 146】 面談

3日ぶりにサマルトリアに帰って来たおれは、忽然と姿を消した城の奴らを探し回り ようやく見つけたリオスに案内されて、かつて『ロトの盾』を保管していた場所、 秘密の隠し部屋へとやって来た。 隠し部屋には、王妃・ティア・ティメラウス・リオスの他にも…

【創作 145】 感動の(?)再会

おれはナナと3日間ムーンペタで一緒にすごし、サマルトリアへと帰ってきた。 城に帰って来てまず不審に思ったのは、ティアの姿がどこにも見えないことだった。 ティアだけじゃねえ。 ティメラウスもリオスも、さらに王妃までもが城内から忽然と姿を消してい…

【創作 144】 行方不明

おれはナナと一緒にムーンペタで3泊し、久しぶりにサマルトリアへ帰ってきた。 にぎやかな城下町を歩き城に入ると、城内がやけに静かなことに気づいた。 いつもなら自室の前にある少し開けた場所で、ティメラウスやリオスをつかまえて わーわー言っているテ…

【創作 143】 本当に仲良し

ムーンブルク戦没者の慰霊地になりそうな丘を訪れているおれたち。 「坂道を寝転んでゴロゴロ転がると楽しいよ。一緒にやろうよ!」と言うトンヌラと 「どうせ転がるならあんたも道連れよ」と言うナナに丘の上に連れて来られたおれは 頂上で寝かされて転がさ…

【創作 142】 治療...?

「ムーンブルク戦没者の慰霊地は、ムーンペタの住民たちに整地してもらおうぜ」 おれが思いつきで言った意見にアルファズルもナナも賛成したあの話を、おれは 母ちゃんの家に泊めてもらう夕食の席で母ちゃん・トンヌラ・マリアに伝えた。 話を聞いた3人が実…

【創作 141】 問題提起

おれは約束していた通り、ナナと一緒にムーンペタの母ちゃんの家へ遊びに行った。 母ちゃんはトンヌラとマリアを呼び、おれたちはお互いのことをいろいろ教え合った。 マリアの提案でナナが赤ん坊にミルクをやっている間に、おれはトンヌラと話し合い そこに…

【創作 140】 そのうちわかる

ムーンブルク戦没者の慰霊地になりそうな丘を訪ねた帰り、おれはナナから今夜は ムーンペタで泊まっていかないかと誘われ、一緒に教会へと向かった。 帰る途中に思わずナナを押し倒してしまったことで出来た引っ叩かれた頬の腫れと ナナに好きな人を聞かない…

【創作 139】 危険な夜

おれはナナに連れられて「ムーンブルク戦没者の慰霊地」の候補としてアルファズルが 見つけ出した丘の上にやって来た。 そこでおれは、王と王妃のことを思い出して1人で涙ぐんでいたナナが我慢しないで 泣けるようにと背中を貸してやった。 以前、海岸で背…

【創作 138】 抱きしめたい

ナナから「一緒に来て欲しい場所がある」と誘われたおれは、ナナに付き合って ムーンペタの南にある丘を登った。 ムーンペタから南下して林道を抜けたすぐにある小高い丘。丘に登って西側を見ると ムーンブルクの様子も見えた。 両方の町のほぼ中心にあるこ…

【創作 137】 安住の地

眠れない夜をすごした翌朝、ナナがおれを訪ねてサマルトリアにやって来た。 ナナの指示で部屋のカギを開けたリオスと、好奇心でついてきたティアが去っていき 2人きりになったところで、ナナはおれを見てまぶしそうに目を細めた。 オーウェンの言葉を思い出…

【創作 136】 きらきらひかる

『泡美容』という美容液を塗ってから、ナナの顔がまぶしく光輝いて見える件について おれはオーウェンに尋ねに行った。 まさか、そのまま言うわけにいかねえから「王子から相談された」ということにして 話を聞いたのだが、オーウェンに「相手が光輝いて見え…

【創作 135】 「これは王子の話!」

裏庭で王妃に会って、ナナへの誕生日プレゼントの花について礼を伝えたおれは 王妃がティアからもらった『泡美容』を塗っていることに気づいた。 あの美容液を塗ってから、ナナのことがキラキラまぶしく見えて直視できない。 親父にベタ惚れの王妃も、親父の…

【創作 134】ベタ惚れの証?

「剣術を学びたい」とティメラウスに申し出て、体力づくりの稽古を始めたティアは 「武闘家の素質がある」とティメラウスに認められて、すっかり調子づいちまった。 「あたし、そのうち武術を試す冒険に出たいわ」とわけのわからねえことを言い出し、 おれと…

【創作 133】 おてんば姫

ムーンペタからサマルトリア城に帰って来たおれは、緑の騎士団の軍医待機所を訪ね サンチョにクッキーの礼を伝えた。 食いしん坊で食べ物に対して鋭い観察眼があると豪語するサンチョは、おれがこっそり 1つだけ「ハート型のクッキー」を焼いていたことを見…