ティアの大冒険
トルネコさんに聞いた話のとおり、ローレシア南のほこらに旅の扉はあったの。 虹色の光がうごめく水たまりのような場所に足を踏み入れたら瞬間移動できるのよ! ここから一瞬でデルコンダル城に行けるなんて、まるで夢のような話よね。 あたしは「行ってみま…
グランログザー師匠に、ローレシア南のほこらでひと晩ゆっくり休ませてもらって 翌朝、あたしたちはキメラの翼を使ってサマルトリアに帰るだけになったの。 早くサマルトリアに帰りたい気持ちもあるけど、冒険が終わっちゃう寂しさもあって あたしは複雑な気…
ローレシア南のほこらに到着して、グランログザー師匠に会えたあたしたち。 クリフトは、旅に出る前におにいちゃんに書いてもらった手紙をお師匠さまに渡して 弟子にして欲しいとお願いしたの。 「弟子になりたいのなら、一番弟子のダクダクバンボのことは知…
長い道のりだったけど、ようやくローレシア南のほこらに到着したあたしたち。 グランログザー師匠はほこら近くの浜辺で流木を拾ってたけど、あたしたちに気づいて 「めずらしいお客さんたちが来たな」と言いつつ、ゆっくりとこっちに歩いて来たわ。 ティメラ…
デルコンダルから旅の扉を使って魚を売りに来たという商人・トルネコさん。 トルネコさんからお魚をもらったあたしたちは、その場でさっそく調理したのよ。 「魚が焼きあがりました!」と嬉しそうに串を掲げたクリフトは、なんと飛んできた ドラキーに襲われ…
ローレシア南のほこらへ向かう途中、あたしたちは旅の扉を使ってデルコンダルから お魚を売りにやって来たという商人・トルネコさんに出会ったの。 この世界のトルネコはデルコンダルの魚屋さん ( *´艸`) 以前、旅の扉をくぐって来たときは時空の変化で弱っ…
ローレシア南のほこらへ向かう途中、ティメラウスはあたしを元気づけるために 腕をふるっておにいちゃんから習ったという特製スープをつくってくれたの。 おにいちゃんのスープには及ばないけど、懐かしくて美味しいスープを飲んだあたしは 無性におにいちゃ…
あたしたちは勇者の泉を出て、ローレシア南のほこらをめざして歩き始めたの。 でも、洞窟では毒蛇に襲われたりクリフトが倒れたり、いろんなことがあったでしょ? 回復魔法を受けて体力的にはまったく問題ないんだけど、なんだか疲れちゃったのよ。 あたした…
勇者の泉でキングコブラに噛まれて倒れちゃったクリフトを、奥の癒しの泉へ運び 清めの水で解毒してもらったわ。 解毒してくれたバプテスマのおじいさんは、クリフトが命の危機に瀕してもあたしを 守ろうとする姿に感動したと言って、クリフトにホイミの呪文…
キングコブラに喉元を噛まれて卒倒しちゃったクリフトをティメラウスが背負い、 あたしたちはバプテスマのおじいさんがいる泉をめざして洞窟を進んだの。 癒しの泉にたどり着くまでの間にクリフトが死んじゃうんじゃないかって、あたしは 怖くて怖くてたまら…
勇者の泉の洞窟に入ったあたしたち。 リオスさんがほら穴からお金を拾ってきたのを見て、あたしもとびっきりのお宝を 見つけてみせるわ! と、張り切って壁に開いていた穴に腕を突っ込んだあたし。 その穴は毒蛇の巣穴だったみたい あたしは穴の中にいたキン…
サマルトリアを出発してから、かれこれ何日ぐらい経ったのかしら? 何日も歩き続けて、あたしたちはようやく「勇者の泉」の入口にたどり着いたのよ。 やっと洞窟の入口が見えて嬉しくなって駆け出したあたしの前に、ブクブクと泡立つ 流動体が流れてきたの。…
ようやく勇者の泉に着きそうだわ。 あたしたちは勇者の泉につながる大きな橋を渡った先の草原でひと休みしたの。 ティメラウスとリオスさんは草の上で寝転んでお昼寝し始めたから、あたしは木陰で クリフトとのんびりすごしていたの。 クリフトったら「この…
勇者の泉に向かっていたある夜。 あたしは幽霊に「おまえは正式なサマルトリアの王女ではない」と襲いかかられたの。 幽霊はなんとかやっつけたんだけど、あたしは以前いじわるそうなおばあさんから 「前の王妃様が死んだから、仕方なくあんたの母親が後妻に…
勇者の泉に向かっていたある夜。 眠っていたあたしがふと目を覚ますと、目の前に幽霊がふわふわと漂っていたの! フハハハハ! 偽物の王女め、積年の恨み晴らしてやるぞ! すぐ間近で見る幽霊の姿と、耳をしっかりふさいでも頭の中に響いてくる幽霊の声に あ…
サマルトリアを出発して、みんなであたしがつくったお弁当を食べようとしていたら ガンバってつくった砂糖菓子に毒々しくて醜いアリがかじりついていたの。 ティアの砂糖菓子にかじりつくアイアンアント せっかくつくったお菓子なのに!! 台無しにするなん…
旅立ちの朝。あたしはお父様とお母様にご挨拶に行き、2人にあたたかく見送られて ちょっとウルウルしちゃったわ。 その後、おにいちゃんにも「つらくなったらいつでも帰って来いよ」なんて言われて 泣きそうになりながらも、えいやって気持ちを奮い立たせて…
あたしは全身が映る鏡に自分の姿を映した。 鏡の向こうには、戦闘服に身を包んだ勇ましい女武闘家が映っている。 ふふっ、今のあたしは成長期よ。 お母様もおにいちゃんもあたしをチビ扱いするけど、あたしも今や立派な武闘家だわ。 おにいちゃんが買ってき…