ゲームブック ドラゴンクエストⅡを熱く語る!

不朽の名作「ゲームブック ドラゴンクエストⅡ」(エニックス版)                                        完成度の高い作品をゲームと比較しながら熱く語ります。 Twitter もあります→ https://twitter.com/john_dq2_book

【創作 122】 幸せを決めるのは...

ナナの誕生パーティーも大成功に終わり、おれはずっと親切にしてくれたおばさんを 礼も兼ねて家まで送ってやることにした。 家まで送る道すがら、パーティーのときにおばさんがおれに親切にしてくれたのは、 おばさんの息子のトンヌラとおれがよく似ているか…

【創作 121】 母心

おれがナナに贈った花。 本来ならまだ咲く予定ではない花が、なぜかナナが包みを解いたときには咲いていて、 おれは「ナナのために種から花を咲かせ、さらにその花を最高の鉢に入れて贈った」と ムーンペタの住民から称賛された。 ムーンペタの住民だけでな…

【創作 120】 奇跡

とうとう、おれがナナに誕生日プレゼントを渡す順番が回ってきた。と言っても 不覚にもおれが1番最後になり、おれ以外は全員すでに渡しちまったんだけどな。 想定外のプレゼントが続き、本音を言えば逃げ出してえところだったが、おれのために 協力してくれ…

【創作 119】 願掛け

ティアとリーナがナナにプレゼントしたのは、ナナ・ティア・リーナの3人が 幸せそうに笑っている「似顔絵」だった。 ナナに喜んで欲しい一心で、ティアとリーナが2人だけで一生懸命に描いた似顔絵は、 見る人の心を和ませて、大聖堂内は穏やかなあたたかい…

【創作 118】 姉妹

ナナへの誕生日プレゼント。 王子には『改良版・ロトの印のステッカー』を出してもらって、盛りあがった大聖堂を シラケさせてもらうはずだったのに… おれの目論見は大きく外れた。 王子はプレゼント選びのためミリアに協力を依頼し、ミリアはナナの好みにピ…

【創作 117】王子のプレゼント

バブルスライムハンター・オーウェンがナナに贈ったプレゼントは、泡粘膏を 改良してつくった美容液『泡美容(バブルボーテ)』だった。 小さな肌細胞に出来たケガを治し、解毒もすると謳った商品は、ムーンペタの住民にも 大好評で、大聖堂内は『泡美容』を…

【創作 116】 泡美容

ナナに贈る誕生日プレゼント。 オルムとレオンが用意したのは『ムーンブルク城のミニチュア模型』だった。 本当の城がよみがえったかと思うほど精巧なつくりの模型は、ナナを感動で涙ぐませ 大聖堂はあたたかな空気に包まれた。 「あの、すみません。次は私…

【創作 115】模型

ナナに見つからずに大聖堂まで行って、誕生パーティーのための準備が出来るのか? 町の中に入るまでのおれたちの懸念は、アルファズルによって払拭された。 なんと、アルファズルが気を利かせて、朝からナナを連れ出して外出してくれたのだ。 アルファズルの…

【創作 114】アルファズルの計略

いよいよナナの誕生日当日。 おれはティアとリーナ、王子とミリア、さらにバブルスライムハンターのオーウェンを 連れてムーンペタへやって来た。 ムーンペタの町の入口で、おろおろしているオルムやレオンと合流したおれたちは 「途中でナナに見つかったら…

【創作 113】集合

ナナの誕生日の前日、パーティー用の料理を準備していないと思い出したおれは、 サンチョを連れてムーンブルクへ向かった。 オルムとレオンから「パーティーの料理は、ムーンペタの住民が用意する」と聞き、 それなら帰ろうとしたところで、サンチョは運悪く…

【創作 112】天才料理人

ナナの誕生日におれが贈る花は、王妃やリオスの協力を得て見事に完成した。 一方で、ずっと部屋にこもりきって2人だけで何かを準備しているティアとリーナが 非常に気になったおれは、恥を忍んで妹の部屋をこっそり覗きに行こうとしたところ 偶然、同じタイ…

【創作 111】まだ未遂だ

ナナの誕生日プレゼントに贈る花のことで、王妃とリオスを対面させたおれは 2人から「ムーンブルクの発展のためには、あんたの力が必要だ」と力説された。 王妃から「ナナだけじゃなく、ムーンブルクも背負う覚悟があるか?」と問われ おれは肯定の意を込め…

【創作 110】意気投合

ナナへ贈る花を入れる鉢を探しに物置小屋へ向かったおれは、そこでリオスに会った。 リオスはおれが手にした何の変哲もない白い鉢に小刀で手を加え、キラキラと光輝く 美しい鉢をつくりあげた。 「あっしが殿下に協力するのは、あんたとナナ姫がくっつけば、…

【創作 109】もっと大きな野望

ナナの誕生日には、ナナが美しいと感動していたベラヌールの花を贈ってやりたい。 ぺルラという婆さんと王妃に「環境が合わないから無理」と言われ1度は諦めかけたが 王妃から「花を鉢に植え替えて涼しい室内に置けば、ムーンペタでも咲くよ」と聞き、 おれ…

【創作 108】プレゼント大作戦♪

リーナを連れてサマルトリアに戻り、ティアにもナナの誕生日が近いことを伝えると ティアとリーナは早速2人で、ナナの誕生日プレゼントについての相談を始めた。 翌日はミリアに会いにルプガナへ行くため、今夜はサマルトリアで泊まることになった 王子と一…

【創作 107】長い1日の終わりに

おれと王子とリーナは、サマルトリア城に向かう途中で、バブルスライムハンターの オーウェンの店に立ち寄り、ナナの誕生パーティーに参加しないかと話を持ち掛けた。 オーウェンはおれの申し出を快諾し、当日は「全部の女の子が喜ぶ」プレゼントを 用意する…

【創作 106】哀愁ただよう男たち

ナナの誕生パーティー計画を順調に進めつつ、サマルトリアに帰って来たおれは リーナが一緒にいることをすっかり忘れ、ミリアのことで王子をからかっていた。 結果、リーナに「王子おにいちゃんはミリアおねえちゃんが好きなのね!」とバレた。 さらに、なん…

【創作 105】口止め料

アルファズルを説得して、ムーンペタの教会でナナの誕生パーティーをおこなう約束を 無事に交わしたおれたちは、リーナを連れてサマルトリアへと帰って来た。 王子はローレシアに帰ると思いきや、おれたちと一緒にサマルトリアへ同行してきた。 辺鄙な片田舎…

【創作 104】アルファズルの答え

「ナナの誕生パーティーを、ムーンペタの教会で開催したい」というおれの言葉を アルファズルは「どうせお祝いを理由にして、ただ騒ぎたいだけだろう」と一蹴した。 王子はアルファズルを説得するため、ナナと奇跡の再会を果たせた、ここムーンペタで ナナが…

【創作 103】 王子の想い

ナナの前でローレシアに帰ったふりをして、ムーンブルクにやって来たおれと王子は オルムとレオンに会い、今年も一緒にナナの誕生日を祝おうと伝えた。 オルムとレオンは喜んで合意して、パーティーはどこで開くのかと尋ねてきた。 王子が「アルファズルを説…

【創作 102】カインならともかく

近々やってくるナナの誕生パーティーに向けて、秘密裏に動いているおれと王子は ムーンペタの教会にナナを送り届けた後、ローレシアに帰ったふりを装いながら、 ルーラで別の場所へとやって来た。 おれたちがナナの目をごまかして降り立った場所... それは「…

【創作 101】計画どおり

ナナの誕生パーティーにミリアも呼びたいと思いながら、なかなか言い出せない王子を おれはここぞとばかりにからかい、おれたちはしばらく小突き合ったり叩き合ったり ふざけ合っていたが、そのうち疲れてそれぞれのベッドの上で大の字になった。 「明日、ぼ…

【創作 100】小突き合い

ミリアの家に招かれたおれたちは豪華な夕食を終え、まだミリアと話し足りないナナは 夕食が終わるとミリアを引っ張って、挨拶もそこそこに部屋へと戻っていった。 おれと王子はそんなナナの様子を見ながら旅での思い出を振り返り、船団長夫婦と しばらくナナ…

【創作 99】新しい一面

オルムとレオンの2人が「今は一緒にムーンブルクにいる」と知って興奮状態のおれと おれがオルムたちを探している理由がようやくわかって、同じく興奮状態の王子は ルプガナ船団長に連れられて、今晩泊めてもらうミリアの家へと戻ってきた。 おおっと、いけ…

【創作 98】夢のような展開

ミリアの家の前でナナと別れたおれと王子は、雷神丸を探しに港の西側へやって来た。 だが、雷神丸はどこかに出港しているようで、港に船の姿はなかった。 おれはオルムが今どこにいるか調べてもらうため、ピピンという少年が連れて来た ルプガナ船団長と共に…

【創作 97】会いたい人

ミリアのおふくろに誘われたナナは、ミリアの花嫁衣裳を見に行くことになった。 おれはナナと離れて自由に動ける時間が確保できたのが嬉しくて、ナナがミリアの家に 入っていくのを見届けると、上機嫌で王子の肩に腕を回して歩き出した。 王子は不思議そうな…

【創作 96】いつもの2人

当初の目的どおり、ミリアに会って「結婚おめでとう」と伝えることが出来たナナは 恐縮してぺこりと頭を下げたミリアに「あなたはこれから王妃様になるんだから、 あたしにかしこまる必要ないわよ。今後は遠慮なくナナと呼んで」と伝えた。 そんなナナに促さ…

【創作 95】照れる男

ラダトームの町を出てルプガナへと向かおうとしていたところで、おれたちは 対岸をわざとらしく目立つようにウロウロしていた竜王のおっさんを発見した。 そして、ナナと王子から声をかけられ、おれたちのところまで飛んできたおっさんから 「わしの手下にも…

【創作 94】仲間モンスター

ラダトーム城に入城したおれたちは歓迎の宴に招かれ、その宴の席でラダトーム王と 今後も恒久的な協力関係を築くことを誓い合い、杯を交わした。 好きなだけ食って飲んで、言いたいことも言って、宴の後はそのまま城に泊めてもらい 翌朝、おれは大満足でラダ…

【創作 93】誓いの杯

以前、おれたちを「うすぎたないガキ!」と罵った門番たちと和解して、おれたちは ラダトーム城に入った。 城ではおれたちの来訪を受け、さっそく歓迎の宴が催されることになった。 王に会って紋章の保管方法について話し、今後も平和のために協力し合う約束…