ゲームブック ドラゴンクエストⅡを熱く語る!

不朽の名作「ゲームブック ドラゴンクエストⅡ」(エニックス版)                                        完成度の高い作品をゲームと比較しながら熱く語ります。 Twitter もあります→ https://twitter.com/john_dq2_book

2022-01-01から1年間の記事一覧

【創作 82】ローレシア1択の理由 ①

「ローレシアの子どもたちのおかげで、王様(王子)に面会できた」 子どもたちにそんな達成感を持ってもらうために初対面を演じたおれたちだったが、 上手く演じられたのはおれ様ぐらいのもので、王子とナナの演技は酷いもんだった。 それでも何とかごまかし…

【創作 81】演技派

呪文と紋章の管理について王子と話し合うため、ローレシアを訪ねたおれとナナは 城下町を元気に走り回っていた子どもたちにつかまり、城へと連れて来られた。 「ローレシアに住む子どもたちの推薦があって、王様にも謁見できる」 この状況を保つため、子ども…

【創作 80】ローレシアは今!

ナナからの相談事は「この先、呪文と紋章をどう管理していくか?」だった。 平和になった今、おれたちが旅の中で覚えた呪文と、おれたちが世界中で集めた紋章が 今後、邪な奴らに悪用されることのないよう、どんな形で残していくかよく話し合えと アルファズ…

【創作 79】呪文と紋章の行方

おれが久しぶりにムーンブルクの様子を見に行くと、ナナが「話したいことがある」と ムーンペタでおれを待っていると知らされた。急いでムーンペタの教会を訪れたおれは ナナが受け取ったムーンブルク王と王妃の魂が宿る美しい指輪を見せてもらった。 この指…

【創作 78】祈りの指輪

いろいろあったが王妃のババアに花の種を植えてもらい、とりあえず安心したおれは 種を植えてもらってから数日間は、おとなしく城内で休むことにした。 ムーンブルクは気になったが、今はサイラスとモルディウスが仕切っているからな。 様子を見に行って、あ…

【創作 77】質問攻め

リオスに投げ縄で奪われたベラヌールの花の種は、ティアから王妃の手に渡った。 王妃は種を植えるため、おれを従えて裏庭へとやって来た。 おれとナナの関係を知りたい王妃は、いつもの調子でおれにぐいぐい詰め寄ってきたが そばにティアがいることを思い出…

【創作 76】花に合う水

ベラヌールでもらってきた花の種が入った麻の小袋をリオスの投げ縄で奪われた。 奪われた小袋はティアの手に渡り、ティアは「お母様に頼んであげる!」と言って 小袋を持って外へ駆け出した。 出遅れたとはいえ、ティアの鈍足におれの俊足で追いつけないはず…

【創作 75】老騎士のお友だち

ベラヌールからもらってきた種を植える作業は、女中たちに断られて頓挫した。 おれは可能性は低いと知りつつ、最後の望みをかけてティメラウスの部屋へ向かった。 ティメラウスは我が国の1番の重臣だ。 親父からの信頼も厚い老騎士には、他の臣下たちよりも…

【創作 74】誤算

ベラヌールに行き、ぺルラという婆さんからナナが好きな花の種をもらったおれは 意気揚々とサマルトリアへ戻った。 あとは、城にいる花に詳しい誰かに頼んで、この種を植えてもらえば良いだけだと 明るい見通しを立てていたのだが、ここで思わぬ壁にぶち当た…

【創作 73】ここにしか咲かない花

「ねー! おにいちゃんも行こうよ~」 「おにいちゃんと一緒がいい~!」 「ったく! おれは行かねえって言ってんだろ。おまえたち3人で行ってこいよ」 朝っぱらからティアとリーナに叩き起こされ、2人に両側から腕を引っ張られながら おれはこの場を逃げ…

【創作 72】形勢逆転

ムーンブルク城再建の2日目の朝。 おれたちは、ムーンブルク城近くの草原でおれたちを待っていたミリアに出会った。 ミリアは王子ではなく、ナナに「私にもお手伝いをさせて欲しい」と頼んできた。 突然のことにナナはおどろきとまどっていたが、ミリアの申…

【創作 71】開花

ムーンペタの宿屋に泊まったおれと王子は、翌朝は宿屋の食堂で朝食を取っていた。 そこへナナ・ティア・リーナがやって来て、5人で一緒に朝食を食べることになった。 腹をすかせておれの朝食を勝手に食うティアとぎゃあぎゃあ言い合ってるところへ サイラス…

【創作 70】王子の成長

おれは王子と一緒にムーンペタの宿屋に泊まり、王子が『破壊神を破壊した男』と 呼ばれていると知りながらも、一国の王として自国を守り続けていたことを知った。 王子の責任感と精神力の強さに感銘を受けながらも、おれはベッドに寝そべりながら いつもの調…

【創作 69】真相

ムーンブルク再建の作業を終えてそのまま食事を楽しんだおれたちは、おれのルーラで ムーンペタへとやって来た。 虹色の光が薄れ、ムーンペタの町が見えるようになるとナナはすぐに駆け出した。 「ナナ?! どうしたんだよ、そんなに急いで。待って、送って…

【創作 68】祭りのあと

ナナに思いきって「おまえにも気持ちのままに向かっていきたい相手がいるのか?」と 尋ねてみたおれは、答えを聞き出す前に酔っぱらったオルムとレオンに邪魔をされた。 こいつらはただ邪魔をしに来ただけじゃなく、おれがザハンの海岸でナナのために 徹夜で…

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Twitter 開設しました~ヾ(*´∀`*)ノ Twitter はこちら→ じょん@ドラクエⅡマニア (@john_dq2_book) / Twitter まだ全然つぶやいていません… (;´∀`) ブログ更新のお知らせがメインになると思いますが、その他どうでもいいことも ぼちぼちつぶやいていこうと…

【創作 67】顔が赤いのは…

ムーンブルク城再建の初日、1日の作業を終えたおれたちは今後の話し合いも済ませ デルコンダル王が用意してくれた食事を、それぞれが思い思いに楽しんでいた。 城に集まった男たちを『仲間』にした王子は、男たちに旅の思い出を話しながら にこやかに談笑し…

【創作 66】宴のとき

ムーンブルクの再建は、焦らずじっくり時間をかけて取り組むことになった。 統率者のもとに部隊を編成し、各部隊が交代で作業にあたることで話がまとまり 最初の当番にはローレシア青の騎士団、サマルトリア緑の騎士団が選ばれた。 「ところでよ、みんなは今…

【創作 65】青と緑の相乗効果

王子が全員に「仲間の証」として『ロトの印のステッカー』を渡すことを約束し、 「みなさんはぼくの仲間です!」と宣言して、ムーンブルク城は大いに盛りあがった。 王子とデルコンダル王が、あらためて同盟締結を示す固い握手を交わしたころには すっかり日…

【創作 64】自分の力で

同盟締結に『ロトの印のステッカー』を渡され、怒りをあらわにしたデルコンダル王は ナナの熱い想いに心を動かされて、ローレシアとの同盟締結に合意してくれた。 一見、おれの計画は成功したように見えた。だが聴衆の視線は、王様を説得したナナと 同盟締結…

【創作 63】主役の座

王子とデルコンダル王がムーンブルクへやって来て、同盟を結ぶことになったが おれの想定したとおり、デルコンダル王は王子が両国の同盟の証として差し出した 『ロトの印のステッカー』に怒りをあらわにして、現場は不穏な状態になった。 ピリピリした空気を…

【創作 62】両国の同盟

竜王のおっさんが「今こそ世界を闇に変えてやる」と脅したのは、デルコンダル王との 単なる悪ふざけだった。 おれは「ふざけるのもいい加減にしろよ」とおっさんを絞め上げようとしたのだが、 ナナがガツンとおっさんを叱ったので、しょうがないから許してや…

【創作 61】本日の主役

遺骨を安置して修道院から戻ったナナは、城のみんなにあたたかく迎えられた。 一時はナナやリーナに両親がいないことを気に病んだティアも、明るさを取り戻し 本来の「ティアらしい姿」を見せてくれた。まぁ、本人は納得していないようだが。 気持ちを新たに…

【創作 60】笑わせること

ムーンブルク王妃の遺骨を修道院に安置して、おれとナナは城へ戻ることにした。 気持ちの整理が出来たナナは、行きとは違って穏やかに話しかけてくる。 ムーンペタにはムーンブルクからの避難民もたくさんいて、兵士の遺族もいること。 遺族が訪れたときは供…

【創作 59】静かに眠れる場所へ

ムーンブルク城でがれきを撤去していたところ、王妃の遺骨が見つかった。 ナナに知らせるのはひどく心苦しかったが、意を決して遺骨の発見を告げたところ ナナは大粒の涙を流しながらも「あたしが修道院まで運ぶ」と力強く言い切った。 いつの間にか、おれた…

【創作 58】2人で一緒に

ムーンブルクの再建に向けてがれきの撤去を手伝っていると、神妙な顔つきをした ティメラウスに肩を叩かれ、おれはなにもわからないまま玉座へと案内された。 そこにあったものに目を向けたとき、自然と「あぁ...」という声が口からもれた。 ティメラウスと…

【創作 57】適材適所

「あっ、いてて。おおーい、カイーン! 頼む、キアリーしてくれよ~」 「カイン! おれの方も頼むよ!」 「おれにもかけてくれよ、カイーン!」 おれの掛け声でムーンブルク城のがれきの撤去作業が始まったが、始まったとたんに 地下室のある付近で作業する…

【創作 56】サプライズ決行

ルーラでデルコンダルからムーンブルクへ戻って来たおれは、上空を見上げた。 しばらくすると、東の方向からこちらへ飛んでくる竜の姿が見えた。 草原に集うおれたちを見つけた竜王のひまごは、いきなり急降下を始めた。 そして、大きな地響きと大量の砂ぼこ…

【創作 55】懐かしい顔ぶれ

ロトの印のステッカーを胸に、ナナと「おれたちの心は1つ」と誓いを立てた。 この誓いが、おれの考えた策にどう影響するかはわからねえが、おれの真剣な想いは ナナにも伝わったはずだ。 おれは「なるようになるさ」と開き直って、あとは当日を待つことにし…

【創作 54】3人の絆

大きな困難を乗り越えるために必要なのは、綿密な奇策を用いることではなく 仲間と心を1つにして、信じあい助け合いながら共に立ち向かうこと。 アルファズルの言葉に目が覚めたおれは、今の気持ちをナナに伝えることにした。 教会の入口では、おれのことを…