2019-01-01から1年間の記事一覧
オーウェンの店を出てから、おれは後ろを見ずに城門前へと歩き続けた。 城門は、まだところどころ激しい戦闘の爪痕が残っていたが 主戦場はローラの門周辺だったこともあってか、城自体の被害は少なく また迅速に修復がおこなわれているようで、かつての姿を…
ここまでオーウェンの話を黙って聞いていたナナが、ふとなにかを思い出したように 隣に座っている王子の袖を引っ張った。 「ねえ、この方って...」 「ほら、満月の塔へ向かう途中に......」 「はぐれメタル倒したときに会ったじゃない、全身が銀色の......」…
城下町に入ると【魔法を売る店】の近くに見たことのない小さな店が出来ていた。 屋根は濃い緑色をしていて、壁もまた淡い緑色のペンキで塗られていた。 入口にはバブルスライムのイラストが描かれた小さな看板が掲げられている。 もしや...ここは......。 「…
サマルトリアまで歩いて行くことになり、わけのわからない荷物を持たされて 王子を追いかけ部屋を出たところ、訪ねて来ていたミリアに呼び止められた。 「王子さま」 「やあ、ミリア。昨日はどうもありがとう。おかげですっかり元気になったよ。 サイラスが…
(タイトルで思いっきりネタバレしちゃってますが... (;´∀`)) サマルトリアまで歩いて行きたいというナナとティアを強引にねじ伏せ 可哀想だと抗議してきた王子を封じ込めて、おれは勝利を確信していた。 うるさい女どもに背を向け、腕を組みそっぽを向い…
「ちょっと! なんでこんなところで寝てんのよ。ねえ、起きなさいよ」 身体を揺すられて目を開けると、ナナとティア、リーナがおれを見ていた。 起き上がろうとすると背中が痛い。いつの間にか、床で寝てしまったようだ。 同じようにナナに起こされた王子が…
「……というわけだ」 声をかけたメンバーがおれのところに集まってきたところで おれは今日の昼にデルコンダル王と交わしてきた会話を伝えた。 おれの隣に座っていた王子はポカンとした顔で目をぱちくりさせて 「カイン。君は一体いつの間にデルコンダルまで…
おれとナナは、ローレシア王が用意してくれた客室へ向かっていた。 おれたちにはそれぞれ個室が用意されてたが、ナナは疲れて眠ってしまった ティアとリーナを部屋に招いて、今は2人一緒に寝かせているらしい。 今夜はこのまま女3人で、夜どおし楽しくすご…
デルコンダル王の承諾を得て、おれはルーラで再びローレシア城へ戻って来た。 思い通りに事が進んだこともあって、すごく気分が良かった。 鼻歌まじりに城門へ向けて軽い足取りで歩いていくと 城門前にナナが腕組みをして立ち、あたりを見回しているのが見え…
「さすが国王閣下! 話が早い。じゃあ、遠慮なく言わせてもらおう。 今度の闘技大会は中止してくれ!」 「な、なんじゃと!?」 デルコンダル王の大きな声を聞いて、謁見室の外にいた臣下たちが 剣の柄に手をかけながらいっせいに謁見室へと飛び込んできた。…
ルーラの呪文はおれをある城の城門前へと運んだ。 この城に来るのはこれで3回目、いや4回目になるのか。 初めて来たときは 敵国ローレシアの王子が城内に入り込んだとバレて捕えられそうになった。 ザハンに行った帰りに寄った2回目は 城はバピラスの大群…
おれはホロ酔いで浮かれてる感じを装いながら門番に近づくと 「ちょっと飲みすぎちまったから、酔い覚ましに散歩してくるよ」と告げた。 「は、はいっ!どうぞ、行ってらっしゃいませぇっ!」 門番の騎士はおまえも酔ってるんじゃないかと思うぐらい陽気に送…
※ ローレシアの王子の名前ですが、このブログではなじみ深い「王子」にしました。 それでは、ここから創作物語をお楽しみくださいヾ(*´∀`*)ノ オーケストラの演奏も終盤にさしかかるころ、おれは自分の左隣を見て さらにその隣を見て、ふぅ~と小さくため息…
ゲームブックから拾えるネタを探しつつ、細々と続けてきたこのブログ。 もう搾るだけ搾りつくして、とうとうネタ切れです... (´;ω;`) ネタは出尽くしましたが、せっかく読んでくださる方がいるのに このまま更新もせずに放置するのもさみしいしもったいな…
このブログの管理者ページには「アクセス解析」という項目があり どういった経路でアクセスされているか見ることができます。 先日、アクセス解析をチェックしたところ、面白いことが起きていました (≧▽≦) キーワード検索 「アルファズル ドラクエ」 「アル…