ゲームブック ドラゴンクエストⅡを熱く語る!

不朽の名作「ゲームブック ドラゴンクエストⅡ」(エニックス版)                                        完成度の高い作品をゲームと比較しながら熱く語ります。 Twitter もあります→ https://twitter.com/john_dq2_book

【番外編】 サマルトリア王子の最強武器が『てつのやり』の理由

ゲームブックドラゴンクエストⅡ(エニックス版)の下巻には

前とのつながりがない不思議な項目が2つあります。

 

「117」「439」の2つ。

 

前回は緊迫した描写が気になる「117」について書きました。

【番外編】 状況が気になる!謎の項目「117」 - ゲームブック ドラゴンクエストⅡを熱く語る!

 

今回は3人らしい会話が楽しめる「439」をご紹介しますねヾ(*´∀`*)ノ

 

「439」ではとにかく3人が可愛くて、ほのぼのしていてイイ感じです (*´ω`*)

そして、サマルトリア王子の最強武器が「てつのやり」の理由も判明しますよ (^_-)-☆

 

 

「439」の状況は、10分ほど走り続けて魔物から逃げ出すことができた3人。

今は安全な場所で、ようやくホッとひと息ついて休憩をしているところです。

カインとナナが襲われた魔物について話をしています。 

「はあ、はあ、魔力を吸い取るなんて、とんでもないわ」

「魔術専用だと、こんなとき、困るな」

「何よ。あんたの剣の腕前なんか、ローレシアの王子に比べたら、たいしたことないじゃない」

「見ててわかんねえのか。剣術が違うんだよ、剣術が! こいつは力まかせになぎ倒すだけだが、おれの専門は突きなんだよ。わかったか」

「どうでもいいけど、ルプガナの城壁が見えてきたようだな」

ぼくがそう言って歩き出すと、二人とも慌てて立ち上がった。

「おい、待てよ。置いてくなよ。怒ったのか」

「どうせぼくは、力まかせに剣を振り回すしか能がないですよ」

 

 

 エニックスオリジナル版 ゲームブックドラゴンクエスト

 下巻 激闘!ハーゴンの神殿|エニックス出版局 編  

 

この会話の先は、ベラヌール北のほこらにある「旅の扉」を使って

ルプガナに行き(ベホマスライムと)ミリアに会うシーンにつながります。

再会した「あいつ」と、寂しがるミリアと - ゲームブック ドラゴンクエストⅡを熱く語る!

 

下巻でルプガナに行くのは、大灯台から戻ってルーラでミリアを送ったとき。

北回り航路でベラヌールへ向かおう (^^♪ - ゲームブック ドラゴンクエストⅡを熱く語る!

それ以外は、この「ベラヌール北のほこらから旅の扉で行く」の2回だけ。

 

この2回とも、ルプガナに向かう道中で戦闘はありません!

(上巻も含めて)ルプガナ周辺で「魔力を吸い取る敵」には出会っていません!

 

 

また、「『魔力を吸い取る敵』から逃げる」のはテパの村へ行く途中だけ!

パペットマンマドハンドの群れに襲われたときに「逃げる」選択ができます)

郷に入っては郷に従え。大切な「仲直りのあいさつ」 - ゲームブック ドラゴンクエストⅡを熱く語る!

 

 

「魔力を吸い取る敵から逃げて、ルプガナに向かう」展開はありません!

あと細かい話ですが、ルプガナは港町なので『城壁』はないですよね~ (;´∀`)

 

 

原案ではルプガナ周辺で泥人形に襲われるシーンでもあったんでしょうか?

ページ数の関係でカットになったのでしょうか?

 

こちらも「117」と同様に前の展開が気になるところですが

それより3人の会話が可愛くて、細かいことはどうでもよくなりますね (笑)

 

 

カインとナナがワーワー言い合いをするのはいつものことですが

普段はカインとナナの言い争いはスルーなのに「力まかせに敵をなぎ倒すだけ」

カインに言われて、思わずスネちゃうローレシア王子が可愛いです ( *´艸`)

 「どうせぼくは…」っていじけているところにキュンとしますね (*´ω`*)

 

 

それとみなさん!ここでついにカインの剣術がわかりましたね ( ̄▽ ̄)

そう! サマルトリア王子の剣術は「突き」なんです!

 

サマルトリア攻防戦で悪魔神官デヌスを追いつめたときも

カインは「はやぶさの剣」を突き出して、デヌスのマントを斬り裂いていました。

『水の紋章』を手に、いざ海底洞窟へ! - ゲームブック ドラゴンクエストⅡを熱く語る!

 

だから、サマルトリア王子が剣を使いこなせないのは仕方ないのさ。

ロトの剣』を装備できないのも「突き」が出来ないからなのさ。

「突き」が出来る「やり」がサマルトリア王子に最適な武器なのさ。

 

 

子供の頃、この会話を読んだときに

「あぁ、だからサマルトリア王子の最強武器は『てつのやり』なんだ~」

妙に納得してしまいました ( *´艸`)

 

 

前からのつながりがない、この会話。

ローレシア王子の可愛らしさが見られて、カインの剣術もわかって

短いながらも、かなりおいしいシーンになっています (≧▽≦)

 

この会話を残してくれた作者さん、グッジョブですねヾ(*´∀`*)ノ