ルプガナの町はずれでグレムリンに襲われていた少女、ミリアを助けた勇者一行。
お礼にと自宅へ招待されます。ルプガナ船団の看板がある大きな屋敷。
屋敷に入るとミリアが「お父さん」と呼ぶ大男が現れます。
身長は2メートルぐらいありそうで、栗毛の混じった金髪を後ろで束ねている
上半身は裸、肩にはイカリとたわむれる人魚の刺青が彫られた30歳そこそこに見える男。
ミリアの父親は、ミリアから話を聞くと「それはいい!酒だ酒だ!」と大喜びします。
豪快でいかつい大男。どんな人を相手にしても、カインは負けていません( *´艸`)
娘さんが、町外れで魔物に襲われておりましたところを、折よくわれらが通りかかりまして、見捨ててはおけぬと、当るをさいわいばったばったとなぎ倒し、敵の吐き出す炎や魔法をかいくぐって、ぐさりぐさりと一匹残らず地獄へ送り返したのであります、閣下
上巻 ロトの末裔たち|エニックス出版局 編
剣だけでなく、口も達者とはいいねえ!と親父さんに気に入られるカイン。
アレフガルドに向かう船の予定はありませんでしたが、臨時便を出してくれます。
ゲームではルプガナの娘を助けると、孫を助けたお礼にとおじいさんから
「自由に使っていい」と船を渡されますが、ゲームブックでは船に乗せてもらうスタイル。
実際は3人しか乗れない船なんてたかが知れているし、素人に好き勝手に航海されると
困りますもんね。より現実に即した設定です。
ただいかついだけでなく、仕事も早いミリアの親父さん。
ミリアを助けた翌日にアレフガルドへの臨時便を出航してくれます。
さらに、王子たち以外の客もしっかり集めていました。商売上手!
「お父さん、あたしも一緒に行きたい♡」と船に乗り込んでくるミリア。
「何考えているのよ。遊びじゃないのよ、この旅は!」ぶつぶつ文句を言うナナ。
ルプガナにはムーンブルクの情報は流れていないようで、どこか平和ボケしています。
結局、ミリアは船に乗ってしまいます。波乱の旅の始まりです。
波は穏やかで快適な船の旅(^^♪
でも、カインだけは重度の船酔いでゲーゲー (>_<)
ゲームでも、サマルトリアの王子は「虚弱体質」と言われていますよね。
レベルによってムーンブルクの王女にHPを抜かされることもあるし、リメイク版では
1人だけ病に倒れてしまいますし。そんな「虚弱体質」をきちんと再現しています。
ベホイミが使えるナナがカインの看病をする羽目に。
甲板では、うみうしとしびれくらげが現れてちょっとした騒動が起きています。
カインのことも心配だし、うみうしやしびれくらげも放っておけない。
とりあえず、うみうしたちを何とかしなくては!
剣を手に甲板へ出ようとしたぼくの袖を引っ張って引き留める人物が!ミリア!
「あれくらいの魔物は水夫たちにまかせておけば大丈夫よ」
「お客様なんだから、気にしないでゆっくりしていましょうよ♡」
嫌な女ですよね~( `ー´)ノ
自分を助けてくれた1人、カインが船酔いで苦しんでいるのにナナに任せてほったらかし。
自分の父親の船が魔物に襲われて、船員たちが困っているのにほったらかし。
あげくに「2人でまったりしていましょうよ♡」だって<(`^´)>
いいのかな? と思いつつも、うみうしと戦う船員をただ見ているだけの王子。
隣の部屋の扉がガラリと開き、ナナが顔を出します。
風の精霊よ、大気の精霊よ。わが誓いと古き契約に対して、わが願いをかなえたまえ。わが古き仇に、死を与えたまえ。バギ!
上巻 ロトの末裔たち|エニックス出版局 編
ナナのバギが強烈なかまいたちとなって王子たちの横をすり抜け、甲板の
うみうしとしびれくらげをズタズタに引き裂いていきます(ナナさんGJ!)
うみうしたちに当たったとはいえ、遠距離からの呪文は危険。ナナをとがめる王子。
うるさいわね。わたしがカインを看病している間、自分は女の子とでも何でもイチャついていればいいでしょ
上巻 ロトの末裔たち|エニックス出版局 編
ピシャっと扉を閉めるナナ。鈍感王子はナナがなぜ不機嫌なのかわかっていません (;´∀`)
ナナが怒るのもわかりますよね~。
カインの看病を押しつけられて、魔物が出ても何もしないでイチャついてるわけですから。
ミリアみたいなタイプ、私も好きじゃないのでナナには共感しますね~。
いよいよアレフガルドへ降り立つ3人。波乱の旅はこれからどうなるのでしょうか?
次回もお楽しみに~♪