宴会で浮かれている王子たちは放っておいて、しばらくナナの話が続きます (*´ω`*)
ナナは酒臭くて騒々しい宴会場を出て行きました。
裏口の門番をサクッとラリホーで眠らせて(←結局ラリホーしちゃうのね (;´∀`))
城を抜けて城下町の方へとふらふらと歩きだします。
「なによ、男なんてっ!」少しだけ飲んだアルコールでナナの頬は紅潮しています。
思いのままに叫んでみましたが、町はひっそりと静まりかえっています。
「つまんないの…」広場の噴水のそばに腰かけて、ぼんやりと物思いにふけるナナ。
かすかに、笛のような音が聞こえてきます。
寂しげな音色。ナナは導かれるように立ち上がると音のする方へとふらふら歩きだします。
城下町を抜けて、草原地帯へと進んでいくナナ。
草原にいたスライムとスライムベスは、ナナが1人でふらふらしているので
からかってやろうとポヨンポヨン近づいてきています。
ナナは笛の音色にとらわれていて、モンスターには気づいていません。
ナナ、大ピンチ!?
「バギ!バギ!バギったらバギ!」
静まりかえった草原に響くナナの声。
真空のかまいたちが、バスッバスっとスライム&スライムベスを引き裂いていきます。
同調して近づいてきていたモンスターは、バギの威力に慌てて逃げていきます ( *´艸`)
呪文はきちんと詠唱しないと効果がないのかと思いきや、関係ないみたいですね。
精霊が納得すれば、言葉がどうであれ力になってくれるんですね (*´▽`*)
バギが効いたのか、ナナは危険な目に遭うことなく、笛の主までたどり着きます。
笛が聞こえてきたのは、北の海岸。港町ガライの町。
町はずれの防波堤で、1人の少女がオカリナを吹いていました。
目をつぶってオカリナを吹いている少女。
ナナが近づいた物音に気づいて、オカリナを吹くのをやめて振り返ります。
「だれ? そこに誰かいるの?」
振り向いても目はつぶったまま。どうやら目が見えないようです。
オカリナを吹いていたのは盲目の少女、リーナ
こんな夜中に寂し気な音色でオカリナを吹いていたのはなぜか、話を聞いてみます。
リーナのお父さんは、リーナの目を治す薬を探しに南の島へ行き、まだ帰って来ない。
ラダトームの船長さんは「北の浅瀬で船が座礁して沈んでしまった」と言っている。
でも、お父さんはリーナの笛の音を聴いたらきっと帰ってくるよ。
沈んでしまったとしても、リーナがこうして笛を吹いていたら絶対に帰ってくるよ!
(´;ω;`)ウゥゥ
「リーナちゃん…」少女を抱きしめて涙を流すナナ (;_:)
「おねえちゃんはつい最近、お父さんもお母さんも一緒になくしちゃったの。
でも、リーナちゃんには同じ思いをさせたくない。おねえちゃんが行って
リーナちゃんのお父さんを連れて帰ってきてあげる!」
ナナはナナで、盲目の少女リーナと約束してしまいました…(>_<)
うさんくさい商人の依頼をきいてしまったローレシア王子
間に挟まれた、サマルトリアの王子カインはどうするんでしょうね?
次回をお楽しみに~♪