リオスと別れた王子とカインは、兵士たちに封鎖されているローラの門とは別の
封印されたローラの門を探します。
存在すらはっきりしない、いにしえのローラの門。
こんなときに頼りになるのはやっぱりカイン!
「魔力を感じる。とても強いものだ」と言って門へと連れて行ってくれます。
(カインは今後もたびたび魔力を感じては、魔法オンチの王子を導いてくれます)
カインは荒れはてた道を飛ぶように走っていき、王子は必死で追いかけます。
魔法オンチの王子には自力で探すのは不可能ですから…(;´∀`)
けもの道を走り、ようやくカインに追いつくと
「ローラとライムンドゥスの名において
ふたに文字が刻まれた石棺を発見。
ここで銀のカギを使い、石棺のふたを開けます。
銀のカギルートとは異なりますが、アバカムの宝石を持っていると
カインが宝石を頭上にかかげ、呪文のようなものを詠唱して封印を解きます。
その詠唱がカッコいいので原文をご紹介♪
扉よ、いにしえの魔法により閉ざされた扉よ。われ大魔術師グランログザーの弟子にしてサマルトリアの王子カインは、汝を今この宝石の力によりて解き放たん。魔術の大いなる光よ、この扉にアバカムの力を!
上巻 ロトの末裔たち|エニックス出版局 編
ふたを開くと中は虹色の空間。
誘うように常に色を変えながら、虹色の霧が渦巻いています。
覚悟を決めて思い切って飛び込むと、とたんに方向感覚を失います。
足が地面に着かず、どこまでも落ちていくような気がする…
何かにすがりつきたくても、すがるものがない虹色の闇…
気が狂いそうになっているとき、ふと美しい声が聞こえてきます
わたしのいとしき人の子たちよ。何も怖がることはありません。気を確かに持って。わたしはいつまでも、あなた方を見守っています
上巻 ロトの末裔たち|エニックス出版局 編
どこか懐かしい母上のような声。でも、母上とは明らかに違う美しい声。
誰の声だろうと考える間もなく、灰色の空間へ放り出されます。
虹色の空間を抜けて、小さなお堂へとたどり着きました。
王子とは違って、カインは魔力を持っているので魔法空間には強く
しっかりと立っていて、放り出されて倒れている王子を助け起こしてくれます。
「さっきの声は誰の声だと思う?」
立ち上がりながら王子が尋ねると、カインは明らかに驚いた顔をしています。
カインには何も聞こえなかったようです。
聞こえたのはぼくだけ? なぜ??
ぼくたち2人へのメッセージじゃないのか??
ライムンドゥスの声、そしておそらくローラ姫の声
どちらも聞こえたのはぼくだけ…。
なぜ、カインには聞こえていないのか?
疑問を感じながらも、今はわからないまま話が進みます。
ぼくにしか聞こえないメッセージは気になりますが、無事にローラの門を抜けて
ムーンブルク大陸へとたどり着いた2人。
これからナナ姫を探す旅が始まります!
ナナ、待っていろよ!もうすぐ助けてやるからな!
次回もお楽しみに~♪