コミックシーンで「風のマント」をGET!
アルファズルに会いラリホーを学んだあとは、西へと進みルプガナを目指します。
西へは前に1度行ったことがあるから気が楽だと思っている鈍感なローレシア王子。
何をしに西へ行ったのかすっかり忘れちゃっています。
西には「あれ」があるんですよ!落城したムーンブルク城が!
沈んだ表情で歩いていたナナは、城の前で立ち止まってしまいます。
城を無視して強引に先に進むことも出来ますが、今回は立ち寄ってみましょう。
カインに「キアリー」を唱えてもらい、城内へと入っていきます。
ムーンブルク城はがれきと死体が支配するゴーストタウン…
ナナは一言も話さず、ぼくとカインもどうすれば良いかわからないまま…。
「お父様!」と突然叫んで走り出したナナ。半狂乱でがれきの山を崩し始めます。
カインは止めに入りますが、ナナはやめようとしません。
「はなして!お父様がこの下に埋まっていて、私を呼んでいるのよ!」
「これを見てみろ!」ナナに代わって、大きな破片をひっくり返したカイン。
そこにあったのは王杓を持った白骨死体…
白骨死体は腰から下の骨はなく、髪がこびりついた頭蓋骨も一部が欠けている…
背にはムーンブルク王の紋章が入ったボロボロのマントがあり
頭の近くにはひしゃげた王冠が転がっている…
たまらずに悲鳴を上げて王子にすがりついてくるナナ。
これが現実なんだよ。目を覚ませ!自分もこんな姿になりたいのか!ムーンブルク王は崩御なされた。その亡霊に呼ばれたんだよ。わかったか、もう少しで取り憑かれてあの世行きになったかもしれないんだぜ
上巻 ロトの末裔たち|エニックス出版局 編
ガツン!とナナを叱りつけるカイン。
すがりついてきたナナを抱きとめている王子、胸元が冷たく濡れているのを感じます。
ここに滞在しても危険なだけなので、3人はムーンブルク城をあとにします。
ムーンブルク城に立ち寄るルートは、ナナがかわいそうなので避けていました。
大人になってから読み直すと、このシーンはぐっときますね。
ひどい惨状になった父上の白骨死体を見てしまうというつらすぎる現実ですが
道を踏み外しそうになったときに真剣に叱ってくれるカインがいて
(何もできなかっただけですが)黙って泣かせてくれるローレシアの王子がいて
今のナナには大切な仲間たちがいる!ナナはひとりじゃないよ!
仲間とのきずなが深まった良いシーンだったなと思います。
ちなみにムーンブルク城を無視して砂漠を進むルートを選択すると
ベビーサタンの赤ちゃん?と遭遇します。
魔物?は近づいてくるとペロッと舌を出して呪文を唱えます。
「イオナジューン!」
マッチで灯したような火が一瞬出て、すぐに消えてしまう。
ボン!バキッ!ズガッ!派手な音はするけれど、やっぱり何も起こらない…( *´艸`)
「かっわいー!大きくなったら遊んであげるね(^^♪」ナナは魔物の頭をなでなで。
魔物は目をぱちくりさせると「うぅ、メガンテ!」を叫んでトテッと気絶します。
可愛い敵?に落ち込んでいたナナの気持ちは癒されたようですが
最後の呪文に自分の未来を予見したのか、カインは黙り込んでしまいます。
鈍感王子はカインの気持ちなんてもちろん気づきません。
ナナが元気になって良かったな♪、カインは黙り込んだけど何でだろう?ま、いっか
ローレシア王子は本当に深く考えることがないですね( *´艸`)
今回はムーンブルク城に立ち寄る・立ち寄らない、2つのルートを紹介しました。
昔はベビーサタンの赤ちゃんと出会うルートがほっこりしていて好きでしたが
今は、悲しいながらもムーンブルク城で絆が深まるシーンが大好きです。
選ぶルートで雰囲気が180度変わってしまいますが、こうしてムーンブルク大陸を
抜けた3人は新たなる大地へと向かいます。
次回もお楽しみに~♪