魔物たちはすべて逃げ出し、妖術師の遺体は溶けてなくなってしまった今
残されていたのは「魔導士ウラニウス」の遺体だけ…。
やがて、遺体から『影』が抜け出し、壁をすり抜けて外へと出て行きます。
『影』が向かうのは、人の足では決して登ることのできないロンダルキア山脈。
難攻不落の険しい山脈を登りきり、高くそびえる城にたどり着いた『影』
最上階の天守閣では破壊神シドーに祈りを捧げるハーゴンがいました。
『影』に気づいたハーゴン。
「魔導士ウラニウスか。
まさか、大灯台が落ちたのではあるまいな?」
『影』は申し訳なさそうにささやきます…「御意」
次の瞬間、怒りの表情を浮かべたハーゴンは『影』を握りつぶします((゚Д゚;))
キュウ…と音を立てて消え去る『影』
ハーゴンは、そばに控えていた悪魔神官を呼び寄せます。
「ロトの子孫が大灯台を落としたらしいぞ、フッ面白いε- (´ー`*)
おまえが、ロトの子孫たちを丁重にもてなしてやれ」と言ってニヤリ ( ̄ー ̄)
「私の部下は手荒なので、途中で殺しちゃうかもしれませんがよろしいですか?」
「そうなったらそうなったで、仕方のないことよ。ハッハッハッハ」
笑いあうハーゴンと悪魔神官。
「来るなら来い、ロトの子孫たちよ。
私はお前たちを待っておるぞ!」
声高らかに話すハーゴン。
その声をブリザードがかき消していきました…。
(下巻へ続く)
初めて読んだとき、このシーンは怖かったです (:_;)
もちろん、魔導士ウラニウスの『影』がハーゴンに握りつぶされて
「キュウ」と音を立てて消えてしまうのも怖かった (;゚Д゚) けど
ゾクっと鳥肌が立ったのは、やっぱり最後の一文。
ブリザードがかき消していきました…
ブリザードがかき消していきました
「ブリザード」
ここで声をかき消していった「ブリザード」は本来の言葉どおり
「冬に吹き荒れる雪をともなった強風」のことですが
「ブリザード」と聞くと、どうしても「あの姿」が浮かんできます。
水色でバンザイしてて、ちょっと笑っているあいつ
笑いながら即死させてくる質の悪い奴…
下巻になるとコイツが出てくるんだな~と思うと読むのが嫌になりました (;´∀`)
みなさんもキライですよね~、私もホントに嫌いです ( `ー´)ノ
コイツだけに限らず、凶悪モンスターがわんさか登場する後半戦。
熾烈な戦いが予想されますが、がんばって読み進めましょう♪
下巻もお楽しみに~♪