まったく勝ち目のない、マンドリル7体との死闘。
HPも攻撃力も守備力も4分の1しかない状態なので、勝てるわけありません。
(カインと一緒に戦っても、1人で戦っても同じ結末になります)
それでも「勝ったら」を選ぶとこんな結末が待っています。
最後の一匹を切り捨てた時、どこからか眠気をさそう呪文が聞こえてきた。誰かがラリホーをとなえている。手から剣が離れた。まぶたが重くてとても開いていられない。身体が大地とぶつかる、にぶい衝撃があった。どこかで誰かが忍び笑いをしていた。
「力では常識が通用しないロト一族も、めっきり呪文には弱いのう、クククク」
ぼくが最後に見たものは、祈祷師がかぶっている真っ白い仮面と、その首にぶらさがっている、ドクロ模様の護符だった -END-
上巻 ロトの末裔たち|エニックス出版局 編
ハイ、バッドエンドです。ズルはだめよってことですね。
祈祷師に簡単に眠らされて、簡単にあの世へと送られてしまったのでしょう。
ズルして「勝つ」を選ばずに、堂々と「負けたら」を選択しましょう。
マンドリルの強烈なパンチであばらを折られ、そのまま地面にたたきつけられ
口の中には血の味が広がってくる…。
立ち上がることすら、もう出来ない。
もう、ダメだ…意識がもうろうとして、目の前が暗くなってくる…
「さあ、立ちなさい」
あたたかい声と、肩に誰かが触れる感触。
触れられた肩から、暖かいエネルギーが浸み込んできて心地よい。
折れた肋骨が元に戻っていく感触は気持ち悪いけれど、立てる力が湧いてきた。
剣を杖代わりにして立ち上がったぼく。
そばにいるのは痩せた背の高い男。何もかも見通すようなグレイの瞳。
賢者アルファズル!
マンドリルが、容赦なく賢者アルファズルに襲い掛かる!
ぼくは剣をかまえ、アルファズルを守るためにマンドリルと賢者の間に入ろうとするが
アルファズルは左手でぼくを制すると、右手を魔物たちに向けて高く高くかざした。
「めざめよ!そして森へ帰れ!」
マンドリルは動きを止め、次の瞬間、振り返るとゆっくりと森へと歩いていきます。
ハーゴンの呪縛が解けて、本来のおとなしい姿に戻ったようです。
スモークは主力を失ったので、勝ち目はないと思ったのか静かに去っていきました。
アルファズルは静かにカインのもとへ行き、同じように助け起こしました。
「私はあなた方の味方です。教会にいますから、町を出る前に立ち寄ってくださいね」
そしたら次の行き先を指南しますから。
さらっと言い残して去っていく大賢者アルファズル。
死んだ2人を助け起こし、ハーゴンに操られたマンドリルの呪縛も解いてしまう。
さすがは大賢者様ですね。
マンドリルに瞬殺されて全滅という最大のピンチを賢者に救ってもらい復活した
ローレシア王子とカイン。いよいよラーの鏡でナナにかけられた変化を解きます。
ようやく3人旅の始まりです!
次回もお楽しみに~♪