1階の床が崩れて抜けているので、地下も月明かりで妙に明るい。
地下はがれきの山に、今にも動き出しそうなたくさんの腐乱死体。
鎧を着こんだ兵士の死体が、そこかしこに転がっている。
そのとき、壁を背にもたれてうずくまっていた一体が動き出した!
ぼくらを見て立ち上がると、剣のつかに手をかける。
月光の下で、相手の目がきらりと光った…!
ゲームをプレイした方はご存知だと思いますが、地下には生存者がいます。
王子たちを見て立ち上がった兵士。彼はリビングデッドではなく生存者。
「戦う」を選択することも出来ますが、ここは様子を見ましょう。
数に余裕があるのなら、聖水をかけるのもアリです。
相手がリビングデッドではなく人間だとすぐに気づきます。
『たたかいをやめる』選択肢が連発しますが、戦い続けることはできます。
「私はここで死ぬわけにはいかないんだ!」と兵士は叫びますが、
『たたかいをやめる』選択肢を無視して、さらに戦い続けてみます。
負けた場合は、兵士に殺されてカインが死亡。
(リビングデッドだった場合は、ただの死体へと変えられます)
カインが殺されたあと「次はお前の番か!」と兵士に言われて
ようやく「しゃべってる!人間だ!」と気づくローレシアの王子。
(それまでもずっとしゃべっていたから!!早く気づこうぜ!)
勝った場合は、月明かりで相手の顔を見て人間だったと気づきます。
生存者を殺してしまった罪悪感にさいなまれる王子。
ここでカインが生きていた場合、カインが突然苦しみだします。
頭が痛いと呻いて倒れ、激しく痙攣して動かなくなります。
死んだのか?と思った次の瞬間、すくっと立ち上がり血走った目で
王子をにらむと「ハーゴンの手の者か!」と叫んで武器を構えます。
カ、カイン??
「カインとは誰のことだ。私はムーンブルクの近衛最後の生き残り、ソーリルなるぞ」
上巻 ロトの末裔たち|エニックス出版局 編
無念を残して殺されてしまった、ムーンブルクの兵士ソーリル氏。
カインはソーリル氏の亡霊に取り憑かれてしまいます。
戦闘回避または負けて、ムーンブルクの兵士が生存者だと気づいた場合は
生存者であるソーリル氏より真実が語られます。
戦闘に勝った場合は、亡くなってしまった兵士の亡霊に取り憑かれた
カインの口から真実が語られます。
では、カインがリビングデッドでソーリル氏を殺してしまった場合は?
話を出来るキャラが不在になってしまい、真実はわからないまま…。
突然、自発的に動き出したカイン(リビングデッド)に無理やり引っ張られ
「ラーの鏡」を探す旅に強制連行されます。
ハーゴン襲撃の日に何があったのか?
ナナはなぜ、犬にされたのか?
その真実を知るためにも、無駄な戦いはやめましょう!
次回はいよいよ「ナナが犬にされた理由」がわかります。
かなりスッキリする話です!
この設定をしたゲームブックは最高だ~!
次回もお楽しみに~♪