ムーンペタにナナはいるはず!
ナナに関して何か有力な情報が得られるはず!
そう信じて、町の中を探しまくるローレシア王子とカイン。
店をまわりますが、道具屋にも武器屋にもナナの姿はありません…。
宿屋の酒場で、ようやくムーンブルクから生還した兵士を見つけます。
酒におぼれた兵士は、うつろな目で2人にこう言いました。
「ムーンブルク城は一瞬にして壊滅した。王様も、王妃も…。
ハーゴンが襲撃したとき王女は城にはいなかったが、
姫の不在を知ったハーゴンが『姫を捕らえよ!』と魔物に命じていた。
その声に、たくさんの魔物が姫を探して城を飛び立っていくのが見えた。
あれだけの数の魔物に襲われたら、姫もおそらく助からなかっただろう…」
「うそだ!」怒りのあまり、思わず兵士を壁にたたきつけてしまうカイン…
兵士は力なく、そのまま倒れこんでしまいます。
ようやく得た、ナナに関する情報は絶望的なものでした…。
ナナは生きているんだ!ぼくたちはテレパシーを受けたのだから!!
ナナの生存を信じて、ムーンブルク城へ行ってみようとカインを誘う王子。
しかし、カインは何も答えず、疲れ切った様子で町はずれの道端に座り込み
うつむいてがっくりと肩を落としたまま動きません。
どんなに町中を探しまわっても、ナナの姿は見つからない。
ようやく得た情報は「ナナも助からなかっただろう」というもの…。
身も心も疲れ果てて、動くことが出来なくなったのでしょう。
座り込んでうなだれたまま動かないカイン。
仕方なく王子もカインの隣に座り、道端の小石を拾っては投げたりしていました。
立ち上がる力もないまま、どれぐらい座り込んでいたのか。あたりは夕暮れ。
そんな2人のもとへやってきたのは、綺麗な毛並みの白い犬。
ふわふわとした毛を揺らし、犬は鼻を鳴らしながら身を摺り寄せてきます。
みじめな状況を慰めてくれるワンちゃんに、ちょっとほっこり(*´ω`*)
「ラッキーちゃん!ダメよ、外へ出ちゃ。お家へ帰るわよ!」
声に振り向くと、町の中から若い女性が駆け寄っててきます。
女性は王子たちのところまで来て、犬を抱き上げると「ごめんなさいね」と言って
犬を抱いたまま来た道を戻っていきます。
振り向いて、首を伸ばしてずっとこっちを見ているワンちゃん…。
ローレシア王子はとにかく鈍感なので…(;´∀`)、何も気づいていませんが
洞察力の高いカインはハッとなって立ち上がります。
「さっきの犬、瞳が紫色だった」「女性の耳は少しとがっていたような…」と
ワンちゃんと女性から何かを感じ取った様子。
女性と犬はもう遠くまで行ってしまい、確認することはできません。
でも、何か気になる…このままボケーっとしてても仕方ない。行こう!
気力をなくし、動けなくなっていたカインが復活!!
ワンちゃんに立ち上がる力をもらって、2人はムーンブルク城へ向かいます。
ゲームをプレイされている方はご存知ですよね。
ワンちゃんは「ラッキーちゃん」ではなく「ナナちゃん」なのでしょう。
そして、耳のとがった女性はおそらくエルフ。
ゲーム上では町中で野ざらしだったワンちゃん。
ゲームブック内ではどうやらエルフにかくまわれている様子…。
ナナはなぜ犬に?なぜエルフにかくまわれている??
その答えは、ムーンブルク城にあります!
ナナが犬にされた理由は、ゲームブックのオリジナルストーリー!
私がこのゲームブックを大好きな理由の1つです♡
次回からはムーンブルク城探索です。
次回もお楽しみに~♪