ゲームブック ドラゴンクエストⅡを熱く語る!

不朽の名作「ゲームブック ドラゴンクエストⅡ」(エニックス版)                                        完成度の高い作品をゲームと比較しながら熱く語ります。 Twitter もあります→ https://twitter.com/john_dq2_book

ナナがいない…味方は紫の瞳をしたワンちゃんだけ?!

ムーンペタにナナはいるはず!

ナナに関して何か有力な情報が得られるはず!

そう信じて、町の中を探しまくるローレシア王子とカイン。

 

店をまわりますが、道具屋にも武器屋にもナナの姿はありません…。

 

宿屋の酒場で、ようやくムーンブルクから生還した兵士を見つけます。

酒におぼれた兵士は、うつろな目で2人にこう言いました。

 

ムーンブルク城は一瞬にして壊滅した。王様も、王妃も…。

 ハーゴンが襲撃したとき王女は城にはいなかったが、

 姫の不在を知ったハーゴンが『姫を捕らえよ!』と魔物に命じていた。

 その声に、たくさんの魔物が姫を探して城を飛び立っていくのが見えた。

 あれだけの数の魔物に襲われたら、姫もおそらく助からなかっただろう…」

 

「うそだ!」怒りのあまり、思わず兵士を壁にたたきつけてしまうカイン…

兵士は力なく、そのまま倒れこんでしまいます。

 

ようやく得た、ナナに関する情報は絶望的なものでした…。

 

ナナは生きているんだ!ぼくたちはテレパシーを受けたのだから!!

ナナの生存を信じて、ムーンブルク城へ行ってみようとカインを誘う王子。

 

しかし、カインは何も答えず、疲れ切った様子で町はずれの道端に座り込み

うつむいてがっくりと肩を落としたまま動きません。

どんなに町中を探しまわっても、ナナの姿は見つからない。

ようやく得た情報は「ナナも助からなかっただろう」というもの…。

身も心も疲れ果てて、動くことが出来なくなったのでしょう。

 

座り込んでうなだれたまま動かないカイン。

仕方なく王子もカインの隣に座り、道端の小石を拾っては投げたりしていました。

 

立ち上がる力もないまま、どれぐらい座り込んでいたのか。あたりは夕暮れ。

そんな2人のもとへやってきたのは、綺麗な毛並みの白い犬

ふわふわとした毛を揺らし、犬は鼻を鳴らしながら身を摺り寄せてきます。

みじめな状況を慰めてくれるワンちゃんに、ちょっとほっこり(*´ω`*)

 

「ラッキーちゃん!ダメよ、外へ出ちゃ。お家へ帰るわよ!」

声に振り向くと、町の中から若い女性が駆け寄っててきます。

女性は王子たちのところまで来て、犬を抱き上げると「ごめんなさいね」と言って

犬を抱いたまま来た道を戻っていきます。

振り向いて、首を伸ばしてずっとこっちを見ているワンちゃん…。

 

ローレシア王子はとにかく鈍感なので…(;´∀`)、何も気づいていませんが

洞察力の高いカインはハッとなって立ち上がります。

「さっきの犬、瞳が紫色だった」「女性の耳は少しとがっていたような…」

ワンちゃんと女性から何かを感じ取った様子。

 

女性と犬はもう遠くまで行ってしまい、確認することはできません。

でも、何か気になる…このままボケーっとしてても仕方ない。行こう! 

気力をなくし、動けなくなっていたカインが復活!!

ワンちゃんに立ち上がる力をもらって、2人はムーンブルク城へ向かいます。

 

 

ゲームをプレイされている方はご存知ですよね。

ワンちゃんは「ラッキーちゃん」ではなく「ナナちゃん」なのでしょう。

そして、耳のとがった女性はおそらくエルフ。

 

ゲーム上では町中で野ざらしだったワンちゃん。

ゲームブック内ではどうやらエルフにかくまわれている様子…。

 

ナナはなぜ犬に?なぜエルフにかくまわれている??

その答えは、ムーンブルク城にあります!

 

ナナが犬にされた理由は、ゲームブックのオリジナルストーリー!

私がこのゲームブックを大好きな理由の1つです♡ 

 

 

次回からはムーンブルク城探索です。

 

次回もお楽しみに~♪