ムーンブルクに向かい、ナナ姫を助けたい!
旅立つことを心に決めたローレシア王子は父王のもとを訪ねます。
ムーンブルク兵に取り憑いていたシルバーデビルから、王子を守って負傷した父。
大司教に命だけは助けてもらいましたが、ベッド上で安静の日々…。
それでも一国の王として、将軍たちを部屋に呼び寄せて指示を出しています。
「身体が自由なら、わしが出陣したいところじゃが、そうもいかない。
おまえたち、戦場でははサマルトリア王の命令を聞くのじゃぞ!」
騎士たちが退出した後、王子は父王のベッドに近づきます。
「父上、ぼくにご命令はないのですか?」
「おまえは城に残り、わしに代わってこの国を守れ」
「国には警備隊がいれば充分ですよ。サマルトリアやムーンブルクが心配です」
「気にするな。同盟国のことも、将軍たちにまかせておけばよいのじゃ。
大司教の話によれば、ハーゴンは『お前の命』を狙っているらしいぞ」
「狙われているならば、ぼくがこの国を離れた方が
ローレシアは安全でしょう!」
ぼくのこの発言⤴に目をむいて怒り出す父王 ( `ー´)ノ
「黙れ黙れ!許さん!!
おまえがこの城を出るのは絶対に許さんぞ!!」
興奮のあまり、むせ返り激しく咳き込む父上。
「これ以上の口論は、王のお身体に障ります!」と医師から咎められ
王子は部屋からの退出を命じられてしまいます…。
自分の思いをまったく聞いてくれず、城出を許してくれない父親に対して
悔しさをにじませ唇を噛みながら、王子は父の部屋をあとにします。
初めてゲームブックを読んだ当時は、小学生の子供目線だったので
息子の話を聞かずに怒りつけるお父さんを「ひどい (-"-)」と思いました。
今は、親世代になって王様の気持ちがよくわかりますね。
叙任式を迎え、大人の仲間入りをしたとはいえ、まだ16歳の一人息子。
自分の目の前でシルバーデビルに命を狙われ、身を挺して助けた息子。
敵の力が強大なのは、自分の身体に受けたダメージでわかります。
大事な息子を死なせるわけにはいかない!
これ以上、危険な目に遭わせたくない!
だからこそ「どこへも行かず、城に残れ」と命じているのに…(:_;)
なのに「自分がいない方が国を守れますよ」なんて言われたらヽ(`Д´)ノ
「わしが本当に守りたいのは『国』じゃなくて
『おまえ』なんだよ!!」
お父さんの心の叫びが聞こえてきますね ;つД`)
仲違いをしたまま、城を出ることになるローレシア王子。
いつか父上と和解できるといいですね (*´ω`*)
息子を危険な目に遭わせないように、城に残して守ろうとした父親の愛。
息子の思いを知った母親は、どんな反応を示すのでしょう?
次回もお楽しみに~♪