ゲームブック ドラゴンクエストⅡを熱く語る!

不朽の名作「ゲームブック ドラゴンクエストⅡ」(エニックス版)                                        完成度の高い作品をゲームと比較しながら熱く語ります。 Twitter もあります→ https://twitter.com/john_dq2_book

息子を想う親の愛(父親編)

ムーンブルクに向かい、ナナ姫を助けたい!

旅立つことを心に決めたローレシア王子は父王のもとを訪ねます。

 

ムーンブルク兵に取り憑いていたシルバーデビルから、王子を守って負傷した父。

大司教に命だけは助けてもらいましたが、ベッド上で安静の日々…。

 

それでも一国の王として、将軍たちを部屋に呼び寄せて指示を出しています。

「身体が自由なら、わしが出陣したいところじゃが、そうもいかない。

 おまえたち、戦場でははサマルトリア王の命令を聞くのじゃぞ!」

 

騎士たちが退出した後、王子は父王のベッドに近づきます。

「父上、ぼくにご命令はないのですか?」

「おまえは城に残り、わしに代わってこの国を守れ」

「国には警備隊がいれば充分ですよ。サマルトリアムーンブルクが心配です」

「気にするな。同盟国のことも、将軍たちにまかせておけばよいのじゃ。

 大司教の話によれば、ハーゴン『お前の命』を狙っているらしいぞ

「狙われているならば、ぼくがこの国を離れた方が

 ローレシアは安全でしょう!」

ぼくのこの発言⤴に目をむいて怒り出す父王 ( `ー´)ノ

 

「黙れ黙れ!許さん!!

 おまえがこの城を出るのは絶対に許さんぞ!!」

 

興奮のあまり、むせ返り激しく咳き込む父上。

「これ以上の口論は、王のお身体に障ります!」と医師から咎められ

王子は部屋からの退出を命じられてしまいます…。

 

自分の思いをまったく聞いてくれず、城出を許してくれない父親に対して

悔しさをにじませ唇を噛みながら、王子は父の部屋をあとにします。

 

 

初めてゲームブックを読んだ当時は、小学生の子供目線だったので

息子の話を聞かずに怒りつけるお父さんを「ひどい (-"-)」と思いました。

 

今は、親世代になって王様の気持ちがよくわかりますね。

叙任式を迎え、大人の仲間入りをしたとはいえ、まだ16歳の一人息子。

 

自分の目の前でシルバーデビルに命を狙われ、身を挺して助けた息子。

敵の力が強大なのは、自分の身体に受けたダメージでわかります。

 

大事な息子を死なせるわけにはいかない!

これ以上、危険な目に遭わせたくない!

 

だからこそ「どこへも行かず、城に残れ」と命じているのに…(:_;)

なのに「自分がいない方が国を守れますよ」なんて言われたらヽ(`Д´)ノ

 

「わしが本当に守りたいのは『国』じゃなくて

 『おまえ』なんだよ!!」

 

お父さんの心の叫びが聞こえてきますね ;つД`)

 

仲違いをしたまま、城を出ることになるローレシア王子

いつか父上と和解できるといいですね (*´ω`*)

 

息子を危険な目に遭わせないように、城に残して守ろうとした父親の愛。

息子の思いを知った母親は、どんな反応を示すのでしょう?

 

 

次回もお楽しみに~♪